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剣さえあれば魔法なんていらない!  作者: 神桜
第1章 輝ける星々
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第19話 「入団」 エリア:貿易都市サウザン(ギルド:輝ける星々)

 

「あんたは部外者なの、わかる?」


 俺は数秒考え、シルフィーの問いに答えた。


「マジで?」


「マジよ!」


「マジかー、俺てっきりギルドへの入団認められたと思ってたわー」


「そんな話題一回も出てないでしょ!」


 シルフィーはギャーギャーわめきながら床ドンをかましてくる。


 こいつカルシウム足りてねえな。

 顔面に牛乳ぶっかけてやろうか。

 真っ赤な赤髪に真っ白な牛乳……いちごミルク?

 ふむふむ……


「……なんかエロいな、牛乳ぶっかけって」


「あんた何言ってるのよ! 私の話聞いてるの!?」


「ウン、キイテルキイテル」


「なんで棒読みなのよ!」


 さっきまでの静寂が嘘みたいに思えるうるささ。

 まあ、主な原因はシルフィーなのだが。


「落ち着きなよシルフィー。今日はいつも以上に騒がしいよ?」


「何よシャルル、あのことバラされたいの?」


「ユウ、君がシルフィーを怒らすからいけないんだ」


 なんだろう、見たくもない上下関係を見てしまった。


「あ、あの、シルフィーの言うことも一理あると思います」


「確かにそうね〜」


 おどおどしていたメイプルとニコニコしていたマリアさんが、シルフィーの考えに賛同する。


「……私たちのことは気にしないで」


 一人黙り込んでいたシェリーも小さな声で呟いた。

 これで俺以外の全員がシルフィーの考えと同じということになる。


「わかった? これが私たちの考えよ」


「……」


「認めてくれるかしら?」


 そうか……こいつらツンデレなんだな。

 しょうがない奴らだ。


「ツンデレしなくていいんだぜ」


「なっ!?」


「そもそもだな、俺はあのお兄さんたちから逃げ切る自信がないし、生活するための金がねえ」


『……』


「いいか? 俺たちは一蓮托生(いちれんたくしょう)なんだ。それに人が多い方が金は稼ぎやすいだろ?」


 少女たちはお互いの顔を見合う。


「で、でも!」


「あー、面倒くせえ。……頼む」


 俺は土下座とまではいかないが、頭をしっかりと下げシルフィーに頼み込む。

 正直なところ、このギルド以外に俺は入団させてくれそうなギルドはない。

 つまり、このギルドに入団できなかったらぼっちになってしまう。

 異世界に来てまでぼっちとかマジ勘弁。


「……わかったわよ。あんたの入団認めてあげるわ」


「ありがとう、シルフィー」


「あ、あんたの為じゃないんだからね! ギルドの為だから!」


「はいはい」


「んぐぐっ……!」


 何はともあれとりあえずギルドに入団できそうだ。

 よかったよかった。


「みんな、改めてこれからよろしく頼む」


 こうして俺はギルド、輝ける星々に入団することとなった。

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