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剣さえあれば魔法なんていらない!  作者: 神桜
第1章 輝ける星々
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第18話 「特別討伐クエスト」 エリア:貿易都市サウザン(ギルド:輝ける星々)

 

「特別討伐クエスト?」


 俺はメイプルの話した特別討伐クエストについての説明を聞いていた。


「はい。特別討伐クエストは、季節やモンスターの繁殖時期などに合わせて発注される依頼で、通常のクエストよりも難易度が高いかわりに報酬がとても良いのです!」


 ゲームでよくある緊急クエストみたいなものか。


「でも、難易度が高いクエストの依頼なんてこのギルドに来るのか? 確か、この街で最弱のギルドのはずだが……」


「安心してください、この特別討伐クエストは王国から発令されているのでどのギルドも受注することができます」


「ふむふむ……」


 ここまでメイプルの話を聞いて、俺は思った。

 こんな美味しい話があるのだろうか……と。

 メイプルを除いた4人の顔の表情からして、あんまりいい考えではないのだろう。


「特別討伐クエストについては理解した。ちなみに討伐対象はなんなんだ?」


 どんなギルドでも受注できるクエストだからといって難易度が低いという保証はない。

 高難易度の可能性もある。

 聞いておいて損はない。


「討伐対象はですね……千炎竜サウザンドドラゴンです」


「よし、特別討伐クエスト以外で金貨を稼げる方法を考えよう」


「ちょっ!? なんでですか!!」


「いや、だって……」


 千炎竜サウザンドドラゴンだっけか?

 名前からしてやばそうなモンスターなんだよなー。

 あきらかに弱小ギルドの討伐できる相手じゃない。


「めちゃくちゃ強そうじゃん、サウザンドドラゴン」


「それは確かにそうですけど……」


「そもそも、サウザンドドラゴンってどんなモンスターなんだ?」


 めちゃくちゃ強そうと勝手に決めつけてしまったが、もしかしたら中ボスクラスのモンスターでドラゴイルと同じくらいなのかもしれない。

 そしたらワンチャン……討伐できるかもしれない。


「それじゃあ僕が説明するよ」


「あ、ありがとうございます、シャルルさん」


 メイプルの代わりにシャルルが説明してくれるようだ。


「じゃあ説明するよ。まず、サウザンドドラゴンはこの街の港から数キロ沖にある島に生息している大型の炎竜だ。秋から冬にかけて冬眠しているんだけど、4月頃に目覚めて5月に入ると活動期に入る。もう5月だから活動期だね」


「だから特別討伐クエストが発令されたのか」


「その通りだよ。サウザンドドラゴンが放つ獄炎は街をひとつ焼き尽くし、幾千もの命を奪うほどの威力を持っているんだ。この街も何十年か前に焼き尽くされている。」


 おいおい、ドラゴイルなんかじゃ比較にならないぞ。

 街ひとつ焼き尽くすって相当な威力って……生身の人間で勝てるのかよ。


「ちなみに、焼き尽くされた後に再建されたこの街の名前の由来にもなってる」


 マジか……


「毎年、活動期に入るこの時期に特別討伐クエストが発令されて多くのギルドが討伐に向かう。……何十人もの死者を出しながら」


「やっぱり他の方法を考えよう」


「そうだね……」


 さて、どうやって金貨を稼ぐか……

 俺が考えようとしたとき――


「ちょっと待って」


 シルフィーに声をかけられた。


「なんだ?」


「あんたそもそもこのギルドの人間じゃないんだから、1人でさっさとこの街から出ていけばいいじゃない」


 再びギルドは静寂に包まれた。


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