表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣さえあれば魔法なんていらない!  作者: 神桜
第1章 輝ける星々
15/43

第13話 「剣さえあれば魔法なんていらない!」 エリア:貿易都市サウザン(中心部)

 

 貿易都市サウザン、中心部――


「何? 魔法使えないの?」


「はい……で、でも、剣なら!」


「あのねぇ、今時剣士なんて求めてないから」


「掃除でもなんでもしますから! お願いします、見捨てないでください!」


「うるさい、寄るな、帰れ!」


 バタンッ!


 また追い出されてしまった。

 これで10軒目だ。


「もう終わりだ……」


 自分が入れそうなギルドを探して半日。

 どこのギルドも魔法を覚えてない冒険者なんて入団させないと追い出されてばかり。


 そんなに魔法は重要か?


 魔法なんて銃なんかと比べたら可愛いもんだろ。

 コンマ数秒で飛んでくる銃弾に勝てるはずがない。

 でも、剣なら銃弾に勝てる。

 某映画では主人公が敵から放たれた銃弾を剣をモチーフにしたビームサーベルで真っ二つにしていた。

 よって、剣の方が魔法より有能であり重要だ!

 剣さえあれば魔法なんていらない!


 疲れとストレスが溜まった俺の頭は壊れる寸前にまでなっていた。

 このままでは発狂して、街中を全裸で走り回ってしまうかもしれない。

 何も考えないようにしよう。

 

「そうだ、気を(まぎ)らわすために街中を歩き回るか」


 俺は気を紛らわす手段としてとにかく歩くことを選択した。

 そして、数時間の時が流れ――


「この街めちゃくちゃ広いな」


 街の全てのエリアを歩いて回ろうと思ったが、あまりの広さに断念した。

 各エリアについて簡単に説明するとこうだ。


 まず街は9つのエリアに分かれている。

 西部3エリア、中心部3エリア、東部3エリア。

 俺が歩いたのは中心部3エリアと東部2エリアだ。

 中心部3エリアにはギルドと道具屋、武器屋などが密集している中心街があり、東部は住宅街があり裏路地が異常に多い。

 そして、俺が今いる場所は東部エリアの南東に位置する旧市街地だ。

 この旧市街地には古めかしい建物と更地があるだけで他には何もない。

 寂れた場所だ。


「……あれ? こんなところにギルドなんてあったっけ?」


 古めかしい建物と更地だけの場所だと思っていた旧市街地で、街のガイドブックに載っていないギルドを見つけた。


「冒険者ギルド、輝ける星々……」


 煉瓦(れんが)造りの建物の入り口付近に輝ける星々と書いてある木製の看板が吊るされている。


「……入ってみるか」


 もう俺には後がない。

 なんとしてでもこのギルドに入団しなければ……

 俺は木製の扉を両手で開き、ギルドの中に入った。


 1


 ユウが旧市街地にやって来る数分前――

 

「いい皆んな? そろそろ黒服が来るわ、ドアが開いた瞬間に魔法をぶっ放すわよ!」


 少女は高らかに声を上げる。


「騎士道に反するけど仕方ないね」


 少女は仕方ないといった様子で肩を落とす。


「ほ、本当に大丈夫なんでしょうか?」


 少女は不安そうな顔で尋ねる。


「ちょっとの間閉じ込めるだけよ〜」


 大人びた少女が答える。


「……頑張る」


 少女は静かに頷く。


「さて、目に物見せてやろうじゃない!」


 5人の少女はギルドの中で物騒なことをしようとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ