第14話 「ウロボロス・スフィア」 エリア:貿易都市サウザン(ギルド:輝ける星々)
俺はギルド、輝ける星々の扉を開く。
そして――
『ウロボロス・スフィア!』
「えっ!?」
いきなり真っ黒な球体の中に閉じ込められた。
一体どういうこと?
なんで俺閉じ込められてるの!?
なんにもしてないんだけど!!
「ふふっ、無様なものね!」
外から少女の声が聞こえてくる。
「私たちからお金をむしり取ろうなんて百年早いのよ!」
何言ってんのこいつ?
金をむしり取る?
そんな気1ミリも無いんだけど。
「おい、俺は金をむしり取りに来たんじゃない。ギルドに入団しようと思って来たんだ」
正直、もうこのギルドダメなんじゃないかなと思いはじめている。
ギルドの中に入った瞬間、真っ黒な球体の中に閉じ込められるなんてまともじゃない。
「とにかく俺をここから出してくれ」
俺は外に出してくれと頼む。
しかし……
「そいつは無理な相談だね」
さっきの少女とは違う少女が答える。
なんで外に出してくれないの?
このギルドの金とか興味ないんですけど!
「金とか興味ないから!」
「う、嘘です! 口ではそう言ってますけど本当は物凄くお金が欲しい亡者なのです!」
また違う少女だ。
というか、この娘は何を言ってるの?
日本語でオーケー。
「本当に金とか興味ないんですけど! ほれ! 財布の中ほかほかだわ、これ以上金詰めたら破裂しちゃうよ!」
「でも、私たちからお金を巻き上げたいんでしょ〜」
あんれぇ?
言葉通じてるかなぁ?
金いらないって言ってるんだけど!
てか、女の子多くね?
また違う娘なんだけど。
「言葉通じてますか?」
「……永遠に出れなくなっちゃうよ?」
また新しい少女……って、怖っ!?
永遠に出れなくなっちゃう?
おいおい、魔王倒す前にゲームオーバーじゃん!
ルシフェルさん泣いちゃうよ!
「マジで勘弁してください……」
「ふふっ、私たち5人の力を合わせた最強魔法に手も足も出ないようね!」
「くっ……!」
くそっ、1人相手に5人の力を合わせた魔ほ……ん?
今、魔法って言ったこの娘?
「おい、この球体魔法でできているのか?」
「ええそうよ!」
最初に話しかけてきた少女が答える。
「魔法でできてるのか、じゃあ外に出れるじゃん」
俺には絶対魔法耐性がある。
なんで魔法で真っ暗な球体の中に閉じ込められたのかはわからないが……
「ほいっ!」
「え……?」
俺は目の前にある球体の壁を軽く殴る。
ピキッ
すると、球体の壁に簡単にヒビが入った。
「えっ、な、ななななんで!?」
少女驚く顔がヒビの隙間から見える。
真っ赤に熟した美しい果実のような赤髪のロングヘアーと同じ色の瞳。
あまりの美しさに心を奪われそうになる……が。
「今はここから出ることが大事だ……なっ!」
どんどん球体の壁を殴っていく。
やがて1分も経たないうちに――
バキンッ!
「ふう、なんとか外に出れた」
『……』
外に出た俺を出迎えたのは、驚きのあまり口が開けっぱなしになった(1人は口ではなく目が大きく開いている)5人の少女だった。




