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剣さえあれば魔法なんていらない!  作者: 神桜
第1章 輝ける星々
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第10話 「目がぁ、目がぁっ!」 エリア:メアウ山脈南部

 

「目がぁ、目がぁっ!」


 俺は転移魔法発動時に放たれた光に両目をやられ、地面で悶絶(もんぜつ)していた。

 人間は強い光を受けると自然と(まぶた)を閉じる。

 それは俺も例外じゃない。

 転移魔法発動時に光が放たれたとき、俺は反射的に瞼を閉じた。

 だが、光は瞼を貫通し俺の目玉にクリティカルヒット。

 転移後には激しい痛みが待っていた。


「し、失明するかと思ったぜ……」


 俺は立ち上がり、チカチカと点滅を繰り返す瞳で辺りを見回す。

 足元に転移装置と魔方陣があるだけで他には何もない。

 どうやら俺は洞窟の中にいるようだ。


「確かルーシーは貿易都市サウザンに転移するって言ってたよな……とりあえずこの洞窟から出ないとな」


 錆びた剣を右手に、俺は洞窟の外へと歩き始めた。


 1


「ここは洞窟じゃなくて祠だったのか」


 洞窟の外へと繋がるであろう場所に木製の扉が設置されていたのだ。

 木製の扉は神社などに設置されている祠の扉に酷似していて、そのことから俺はこの場所が祠なのではないかと考えた。

 扉は外から施錠されているのか、中からは開けることができない。


「うーむ、扉を蹴り飛ばしたり剣でぶん殴ったりすれば壊せそうだけど……さすがに神聖なものを壊すのはマズイよなぁ」


 そんなことを考えていたが、打開策が浮かばず結局――


「よし、ぶち壊すか」


 扉を破壊することにした。


「ふんっ! てりゃ! どぅ!」


 数回剣で扉を殴ると老朽化していたのか、いとも簡単に破壊できてしまった。

 なんだろうこの罪悪感……祀られているであろう神様ごめんなさい、わざとじゃないんです。

 まあ、何はともあれ洞窟もとい祠の外へ出ることができた。

 結果オーライということにしておこう。


「メアウ山脈南部神殿……どこの場所なのかよくわからんが、南部って書いてあるんだから南の方にあるってことだよな?」


 俺は祠の近くに設置されている地図を見てみる。

 メアウ山脈とは終焉の森を囲む標高3000メートルの山々で、この神殿とやらは山脈南部にあるらしい。

 この神殿のある場所から下山し、さらに南へ10キロほど歩くと貿易都市サウザンに到着するようだ。

 舗装された道があるみたいだから迷うことはないだろう。


「今の時間は太陽が真上にあるから正午か……早く下山しないと夜になっちまうな」


 夜になってモンスターに襲われるのはもうごめんだ。

 さっさと下山しよう。


 俺は急いで下山することを決めた。

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