表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界×あたし  作者: 葉山
【第一章】こんにちは、異世界
PR
38/71

02.最後はお約束の展開で【Side彼】

 疲れた。これ以上ないくらい疲れた。


「あーっ! なんっで、こんなに面倒くせぇんだよっ!」

「そりゃぁ、オルドビスが契約者を還したからだろう?」


 うっ……、言い返せねぇ。事実そのままだから何も言えねぇ。

 くっそ、同じ顔した、俺よりほんの数時間早く生まれた奴に言われんのは、やっぱ、すっっげぇ腹立つっ!!


「大体、魔族のくせに、甘すぎるんだよオルドビスは。獣魔走らせて、竜人族に後始末させてる甘々ちゃんだよ」

「ってめ、何様だよ!」

「君の双子のお兄様だけど?」

「っああ! マジでウゼえぇっ!!」


 もう本当に嫌。かなり嫌。こいつと双子ってことが超嫌。

 あぁ、家に帰ると必然的に立場が低いんだよな、俺。ヘタレヘタレ言われるけど、全てはこの環境が悪いと思う。


「はああぁ……」


 無駄な体力使っちまった。余計に疲れる。

 この後始末ってのが、疲れる一番の原因。二番目はクソ馬鹿兄貴が原因なんだけど。

 何か、俺の思った以上に家族どもは契約者を期待してたらしく、落胆の腹いせにより、俺に面倒事を押しつけてきやがった。おい親父家長なんだから自分でやれよ。そんでもって、兄貴も真面目にやれよ。

 ……ああぁ! 書類の山が減らねぇっ!!スバルとかアズラスの力も借りてるけど、終わらねぇ……。

 はああぁ……。


「ん? 何処行くつもり?」

「外の空気吸ってくる!」

「ふぅん。あ、コレ追加。まさか逃げないよね?」

「逃げるかっ!」


 一言余計だっ! ったく、ったくぅっ! マジでムカつくっ!

 俺は荒々しく扉を閉めて、怒りをあらわにずんずんと進んだ。

 が、タックルするように突っ込んできたスバルに止められた。


「オルドビスっ!」

「んのわぁっ!?」


 な、何だよ、この馬鹿力はっ!

 あれ? こいつってこんなに力強かったっけ? 衝撃を受けとめきれなくて潰れちまった。情けねぇ。

 俺が文句を言う前にスバルが肩に軽がると担ぎ上げ、そのまま全速力で走りだした。

 ……って、はあぁ?


「ちょっ、おい、何だよっ!?」

「時間がない」

「はぁっ!? 何の……ってそこ窓! んでここ五階っ!」

「近道だ!」


 冗談かと思ったけど、マジで飛びやがったっ! 五階の高さから、躊躇も何も見せないで、勢いよく。

 魔法とか、呪文なしで……うそだろっ!?


「うおあああああっ!?」

「黙れ!」


 い、一喝?

 すぐに地上に着く。


「ぐっ!?」


 は、腹にくるっ! 重力が腹にくるっ!

 そんな些細なことを気にもしないで、スバルはスピードをどんどんあげて走り続ける。

 いや、あの、マジで苦しいんだけど……。あと、こんな情けない姿から解放してくんねぇ? マジで。


「ちょっ、マジで、なんなんだよ!?」

「あれが、見えるか?」

「はぁっ!? あれ!?」


 ちょっと待て。あれって、少し先の空を急降下してる、あの、黒い、人影……?

 あれは……もしかして……。




「いやぁぁぁぁぁぁっ!!」




 あの、唐突に聞こえる声は……。


「ディー!?」


 再びあいつはやってきた。

 出会った時と同じように。


「だれかあぁぁぁっ! びすぅぅぅぅっ!!」


 誰かとか言いつつ俺の名前を呼ぶなんてな。ちょっと照れくさくて、鼻を擦った。

 とりあえず、俺はあいつの為に呪文を唱えた。


だから先に言いました。展開予想は裏切らないのです。

この節は短くなりますが、次で最後になります。

最後? え? 分量は長くなると思いますよ、十中八九。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ