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異世界×あたし  作者: 葉山
【第一章】こんにちは、異世界
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04.異世界なら全て良し【Side彼女】


 ……この展開、どうしてくれようか。

 憂い顔って言うの? ビスがそんななんとも扱いにくいような雰囲気で、あたしとスバルは完全に置いてかれてる。

 えっと、これ放置でいいよね?


「で、話は戻すけどなんで神様は眠ってるの?」

「やりたい放題な魔王を戒めたり、愚かな人間の国王を裁いたりしていたら力が尽きたとのこと。ウヌディビティバルドゥは、力を回復させるために眠りについた」

「なるほど、よくあるパターンなんだね」


 きっとまた世界が荒れたから目覚めてもらう的な、そんな展開なんだろうと思う。お約束だね、うん。

 よく分からないけど、ビスたち的にランクが高いあたしだから眠りから目覚めさせられる的な?

 自分的解釈だけど、まぁ、そんな感じだよね。たぶん、よく分かんないけど。


「で、その神様。ウヌディさまってどこに眠ってるの?」

「あそこだ、マスター」


 そう言ってスバルが指差したのは……


「って、奇妙な塔っぽいもの(仮)!?」


 そう、あの昔の万博でシンボルにもなった太陽の塔に似ている、奇妙な塔っぽいもの(仮)のことを指していた。

 いやいやいや、あの妙に気持ち悪いって言ったら失礼だけど、そこに神様いるとか何!?


「……冗談でしょ?」

「嘘は言わない。それにあれは聖塔だ。何もおかしなところはない」


 真顔で真面目にそんなこと言われても困るんだけど。

 あたしから言ったら、完全におかしなものなんですが。だから適当に、奇妙な塔っぽいもの(仮)とかふざけた呼び方してたんだけどね。

 軽いカルチャーショックを受けた感じ。異国じゃなくて異世界だけど。


「えっと、じゃああたしはどうすればいいの? その、ウヌディさま起こすために」

「ウヌディビティバルドゥ。起こすには……、あれを一発殴らなくてはならない」

「はいっ!?」


 いや、神様でしょ!? そんな罰当たりなことしてもいいの!?


「人間にしかできない。だが、人間はこの場所までこれない。だから魔族がいるといい。それでも、誤解により決裂。ウヌディビティバルドゥはなかなか目覚められないでいる」


 淡々と言ってるけど、普通の人は神様殴るなんて罰当たりなこと出来ないんだからね。

 スバルとは感覚がズレてるのかもしれないけど、さすがに一発殴るとか、難しいって言うかしたくないからね。神様信仰はしてないけど。


「それ、しなくちゃ駄目?」

「それがマスターの役目だ」


 重々しく頷かれた。

 拒否権はないんですか。空気読んだら断れない感じなんだけどさ!


「やるにしても……あそこまでどうやって行けばいいの?」


 嫌々だけど、仮定の話だとしてあたしはその奇妙な塔っぽいもの(仮)を……あ、違った。聖塔を見上げた。

 あの顔がある部分、相当高い位置にあるんですが。比較物森しかないから森と比較するけど、木のてっぺんより高い位置にあるよあれ。


「……魔族」


 静かにスバルがビスを呼んだ。

 ゆっくりとまぶたを持ち上げたビスが、どこか泣きそうな顔でスバルを見た。

 ……こんなときに不謹慎だけど、やっぱり綺麗な顔してるなって思う。触ったら、とけて消えそう。


「手を貸せ。マスターを、あの場所まで運んでくれ」

「……その前に一ついいか?」


 一つ息をついた後、ビスは少し強い口調で金朱の瞳をしっかりとスバルに見据えて口を開いた。


「あの子は、どこに消えた?」



神様冒涜してゴメンナサイ。決して蔑ろにしているわけではないのですが、個人的な私情です、はい。

いや、だって名前何度言っても噛むんだm(おい名付け親)


そして作者ですら忘れかける設定。

そう言えば、こいつ顔だけはいいんだった←

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