第8話 トイレでの邂逅 〈後編〉
「壱、弐、参、肆、伍、陸、漆、そのうちの1つである七不思議、蟲毒の花子さん」
*
「私は蟲毒の花子さんよ。貴方とお話がしたいからここまで来ていただいたわぁ。」
と笑顔で言ったのに対して、
ウチ、夢見 想子は身構えながら、
「・・・本当にウチとお話がしたいだけですか?」
と言った。
何故なら、
参番目の噂話が本当ならウチはこの後にどうなってしまうか分からないからだ。
そう言うと花子さんは、
「はぁ、やっぱり私の噂話せいで私は信用出来ないわよねぇ。」
と悲しそうに言った。
それを言った事を申し訳なく思った為、
「・・・分かりました。信用します。」
と言うと花子さんは笑顔で
「本当!嬉しいわぁ。じゃあ早速、七不思議の範囲に連れていってあげるわぁ。」
と言うとウチの足元に穴が空いた。
「きゃぁー!」
ウチはその穴に落ちてしまったのだった。
*
「ここは、どこ?」
気が付くとウチは蝶々が沢山いる庭園にいた。
「ようこそ、七不思議の範囲へ。」
とイスに腰掛けて花子さんは言った。
「七不思議の範囲?」
と尋ねると花子さんはこう答えた。
「特定の場所である行動をすると、その七不思議の住む場所に行けるのよ。その世界を七不思議の範囲と言うのよ。ちなみに私の場合は対象の名前を呼んで、3階の女子トイレに来てもらうことよ。」
と教えてくれ、
「それじゃあ、お茶会をしながらお話をしましょう。」
と言った為ウチは、
「え?」
と言ったが、
「悪いけれどこれは強制参加よ!」
と言った為ウチはイスに腰を掛けた。
そして、
お茶会が始まったのだった…。
*
「・・・こんなことがあって。」
とウチは今までの出来事を話していた。
「それでね、毎回ウチが都市伝説に襲われそうになった時、エリクサーと言う魔術師の少年が助けてくれるの。」
と言うと花子さんは、
「貴方は、その魔術師の少年をどう思ってるのかしら?」
と尋ねた。
その質問に対してウチはこう答えた。
「いつも冷静で大人びているけれど、少しやり過ぎでどっちが怪物だかわからなくなる。けど、いつも具現化してしまった都市伝説からウチを守ってくれるから、いつか感謝したい。」
と言うと花子さんは、
「・・・成程ねぇ。」
と笑みを浮かべて言った。
それからウチらは色々な話をしてお茶会を楽しんだ。
*
「今日は本当にありがとう、夢見 想子さん。そして、また会いましょう。」
と言うとウチは、
「こちらこそ、楽しくて美味しいお茶会をありがとう。」
と言った。
そして、
気が付くとウチは3階の女子トイレにいた。
「ヤ、ヤバッ。もうこんな時間、急いで家に帰らないと!」
と言ってウチは大急ぎで家に帰った。
だが、
ウチはまだ知らなかった。
蟲毒の花子さんよりも両親の雷が怖いと…。
*
「それにしても、あの子と夢見 想子さんは良い友達になると思わないかしら?」
私、蟲毒の花子さんは『とある人物』想像しながら、
思ったことを言っていた。
想像した『とある人物』の名は、
「そう思わないかしら、壱番目の七不思議、怪人男子アンノウン?」




