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第6話 爆走お婆さん

「あんなのからどう逃げろって言うの?」


ウチ、夢見《ゆめみ》 想子《そうこ》は、


速すぎるお婆さんから逃げようとしたが、


トンネルの中には隠れられる場所や逃げ場は無かった…。


*

 

数時間前、


ウチは友達の家に遊びに行く予定で向かっている最中に、


とても不気味な廃トンネルがあった。


「…本当に、ここを通らないと行けないの?絶対、このトンネルは、危ないでしょ。」


と思ったが、


ここを通らないと友達の家には行けないから勇気を出してこのトンネルの中に入って行った。

 

*


「…以外と中は綺麗みたい。」


このトンネルの外はボロボロだった為、


中もボロボロだと思ったが、


中はとても綺麗だった。


「ウチが考え過ぎだったみたい。こんなに中が綺麗なトンネルが危ない訳ないか。」


と言ってウチはスキップをしながら、


トンネルの外へ向かおうとしたその時だった。


「ダタダタダタッ。」


と「何か」がこっちに走ってくる音がした為、


気になってウチは後ろを振り向いた。


だが、


後ろには誰も居なかった。


「なんだ、気のせいか。」


と言ったその時、


「ビュン。」


と言う音がして、


一瞬で「何か」がウチを横切った。


たったの一瞬だったがウチはその「何か」が分かった。


それは、


年老いたお婆さんだった。


「・・・前言撤回。きゃぁー、このトンネル中が綺麗なのに、絶対に危険で足の速過ぎるお婆さんがいるー。」


と言ってウチはこのトンネルの外に逃げようとしたが、


急に後ろから寒気がした為、


ゆっくり後ろを振り向いた。


「・・・噓でしょ。」


ウチの後ろにはあのお婆さんがいたのだった・・・。


*

 

「・・・このお婆さんは、元霊長類最強だったから足が速いのかな?」


ウチはこのお婆さんの足の速さに恐怖を覚えていた。


そして、


そのお婆さんはウチに襲い掛かろうとしたその時、


「地球入れ替え魔術《フェイクアース》!!」


と聞き覚えのある声と魔術の名前が聞こえた。


「エリクサー⁉」


その声の主は魔術師のエリクサーだった。


「良かった。間に合ったようだね。そのお婆さんは、ターボババァと言う、時速100~140㎞のスピードで走る都市伝説。」


と教えてくれた途端、


ターボババァは猛スピードでエリクサーの方に向かった。


「震え凍る水星魔術《シィヴァフローズンマーキュリー》!!」


と言ったが、


ターボババァには当たっておらず、


どんどんと距離が近づいてきた。


「早くしないと危ないよ!」


とウチは言ったが、


エリクサーは何もしなかった。


まるで、


ターボババァが襲うのを待っているかのように。


そして、


ターボババァはエリクサーを襲おうとした。


だが、


「地底の土星魔術《サブタレイニアンサターン》!!」


と言うと、


エリクサーの周辺だけが地盤沈下して、


ターボババァはつまずいて転倒してしまった。


ターボババァが転倒している間にエリクサーは、


「対象を送り返す魔術《ワープ》!!」


と言うとターボババァはその魔術によって何処かに消えてしまった。


  *


地底の土星魔術《サブタレイニアンサターン》は、


『自分自身の周辺だけを地盤沈下させる魔術』らしい。


そしてウチは、


急いで友達の家に向かい、


楽しい時間を過ごした。


*

 

「トンネルの中が綺麗でも安全だ。」


と言う考えはしないようにしようとウチは思った。


もしかすると、


そのトンネルの中は綺麗だが、


殺人鬼がいたり、


爆弾や有毒ガスなどで危険かもしれないし、


そのトンネルの綺麗な中にはターボババァがいて逃げようとしたが、


ターボババァが速過ぎてすぐに追い付かれてしまい、


貴方を捕まえてお終いだから・・・。

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