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第5話 高身長の女性VS低身長の少年

八尺もある女性対小学校高学年くらいの身長しかない不老不死の少年魔術師の恐らく前代未聞の戦いが始まろうとしていた。


*

 

数時間前、


ウチ、夢見《ゆめみ》 想子《そうこ》はまた少年魔術師のエリクサーに助けられた。


いつもなら何処かに行ってしまうが、


ウチと同じ方向に行くらしい。


 「今日はウチのお姉ちゃんの命日で、お墓参りしに行くの。」


ウチは姉の夢見《ゆめみ》 空《そら》について話した。


「空お姉ちゃんはウチが生まれる前、成人になる前にに亡くなってしまった・・・だから、ウチは会ったことがないんだ。」


と言うとエリクサーは、


「・・・そうなんだ。」


と同情してくれた。


*


そして、


空お姉ちゃんのお墓参りを終えて帰ろうとした時だった。


「ポポポ。」


と言いながらとても身長が高い女性が霊園に入ってきた。


「この墓石の後ろに隠れて!」


とエリクサーは言ってウチは空《そら》お姉ちゃんのお墓の後ろに隠れた。


「良かった。どうやらバレてないみたい。あれは、八尺様《はっしゃくさま》と言う約240㎝以上もある女性の都市伝説。」


とエリクサーは言った後、


「今日は君にとって最も辛い日だろうから、僕が八尺様《はっしゃくさま》をどうにかしてる間に家に帰って。」


と言われたのでウチは家まで逃げるように帰った。


*

 

「・・・もう、空《そら》が亡くなって15年以上も経つのか。」


想子を帰らせた後、


僕、エリクサーは年月の進む速さに驚いた。


「・・・天国で元気にしているのかな?」


僕は空のことを思いながら、


1つ後悔していた。


「異世界人だなんて言わなければ良かった・・・。」


僕の本当の正体は、


都市伝説が具現化したものなのに噓を付いてしまったことに後悔していた。


 「地球入れ替え魔術《フェイクアース》!!」


と言った後、


気持ちを切り替えて、


「こっちだ、八尺様《はっしゃくさま》!」


と僕がここにいることを伝えた。


僕の身長が低い為に八尺様は僕を見つけるのに時間が掛かったが、


僕を見つけた途端、


「ポポポー。」


と言って襲い掛かってきたが、


「儚い緋色の火星魔術《エフェメラルスカーレットマーズ》!!」


と言うと八尺様《はっしゃくさま》の身体から炎が発火して、


八尺様はその炎によって燃えていき、


そして跡形も無くなった。


*


儚い緋色の火星魔術《エフェメラルスカーレットマーズ》は『対象の身体から炎が発火して対象だけを跡形も無く燃やす魔術』で、


八尺様《はっしゃくさま》が跡形も無く燃えた後に僕は空《そら》の墓前で手を合わせて言った。


「君の妹の想子《そうこ》は元気にしているけど、君はそっちの世界で元気にしている?僕は死ねないから会えないけど君が亡くなった後も元気にしてるよ。僕は君の願いを叶えるために頑張ってるから大丈夫だよ。必ず想子を20歳まで見届けから。そのためにも絶対に想子《そうこ》が成人するまでに、〖あの都市伝説〗を空想《フィクション》へ送り返すから」。


*

 

僕はこの霊園から出ていった。


顔はいつものように冷静だが心の中では空《そら》を呪い殺した〖あの都市伝説〗のことを恨んでいた。


「その都市伝説の名は・・・」


*


 送還魔術師エリクサーが言おうとした都市伝説の名前は、強い風の音で搔き消されてしまった・・・。

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