第20話 72時間の赤い悪夢 〈前編〉
「今週頑張れば、推しの生ライブに行ける!」
ウチ、夢見 想子はとても楽しみで仕方なかった。
*
数週間前、
「うおおぉ!」
と近所迷惑になりそうな程ウチはとても喜んだ。
何故なら、
毎回抽選で外れていたライブチケットが当たったからだ。
それに会場はなんと、
『横浜アリーナ』と言う県内の会場だった為、
ウチは死にそうなほど嬉しかった。
「早く週末にならないかなぁ?」
と言うと、
「どうしてだぁっ?」
と言う声がした。
後ろを振り向くと、
壱番目の七不思議である怪人男子アンノウンがいて、
「喜んでいる人の元に行くぜぇっ!オレの名はぁっ、怪人男子アンノウンっ!」
と戦隊ヒーロー系のセリフの様に言うアンノウンに対しウチは、
「この人(?)はまた性格を変えてるし。」
と心の中でツッコミを入れた後に理由を説明した。
するとアンノウンは、
「そうなのかぁっ。」
と納得した後、
「オレや花子さんはぁっ、この高校の敷地内を脱け出せ無いからぁっ、来週とかにどうだったか教えてくれぇっ!」
と言った後、
「去らばだぁっ少女よぉっ!」
と言ってアンノウンは何処かに行ってしまった。
「あの人(?)は何がしたかったんだろう?」
とウチは思った。
*
そして、
今日の授業と陸上部の活動を終えたウチは帰宅途中だった。
「はぁ、今日も大変だったけど、楽しい1日だったなぁ。」
と言いながら、
夏の夜空を見ていた。
「あの夜空の色はエリクサーの髪の毛の色みたいだなぁ。」
と少しだけ思った後、
再び歩き出した。
「よし、明日も頑張るぞ!」
と思ったその時だった。
「コツッ、コツッ、コツッ」
と誰かの足音がした。
「仕事帰りのサラリーマンかなぁ?」
と思いながら歩いた。
だが、
その足音はウチを追っている様だった。
ウチは走ったが、
『その足音』は速く大きくなっていった。
「メ、メリーさんかな?」
と思った為、
ウチはスマホを見たが、
着信は1つも無かった。
「メリーさんな訳が無いよね。」
と分かり、
「じ、じゃあ、何?」
と更に不安になった。
「じ、じゃあ、そこにいるのは…。」
と思った為、
ウチは背後を振り向いた。
そこにあったのは、
ウチの影だったのだ。
「も、もう本当にウチってビ」
「ゴツッ!!」
それは一瞬の出来事だった為、
運動神経の良い想子でも気付く事は不可能だった。
「これは、これは、横浜市立第一高校のジャージを着た女子高校生ではないか。しかも、金髪の女子高校生は現代的で暴行のやりがいがある。余はとても楽しみで仕方が無い!」
*
(?)「うっ、我の左目がっ!暴走にはまだ早い!静止状態にもどるんだ我の左目っ!こ、これが我の宿命だと言うのかぁっ創造神よ!それとも、悪夢の黙示録が開始したとでも言うのかぁっ!」




