第10話 雨の日に真っ赤な子供
「はぁ、6月は雨の日が多いからあんまり外に出たくないんだよなぁ。」
ウチ、夢見 想子はお母さんにおつかいを頼まれた為、
隣町にある商店街に向かっていたのだった。
*
数時間前、
「想子、悪いけど隣町にある商店街で野菜を買ってきて!」
とお母さんからお願いされた為、
ウチは嫌々ながら隣町の商店街まで向かっていた。
「はぁ、早く帰って推しの配信の続きを見たいなぁ。」
と言いながら雨が降っている中を歩いていたが、
真っ赤な傘をさして真っ赤なレインコートを着た小学校低学年ぐらいの子供がその場で動かずに立っているのを目にしてウチは、
「可哀想に雨の中、友達と遊ぶ約束をしているから友達を待ってるんだろうなぁ。」
と思いながらウチは早く用事を済ませて家に帰ろうと思い商店街までの道のりを走ることにした。
*
そして、
ウチは隣町にある商店街に到着した。
その後、
八百屋でお母さんに頼まれた野菜を買った為、
商店街を後にした。
「お母さんから頼まれた物はちゃんと買ったからこの前みたく怒られないはず!」
とウチは自信に満ち溢れていた。
「この前は豚肉を買って来てと言われて牛肉を買ったら何故か怒られたんだよねぇ。大した間違いではないのにどうして怒られたんだろう?」
と考えていたけれど辞めた。
*
そんなこんなで来た道を通っていると、
まだ真っ赤な傘をさし、
真っ赤なレインコートを着た子供が立っていた。
あれから数時間も過ぎているのにずっとその場にいることを疑問に思ったウチはその子供に声を掛けようとしたその時、
「その真っ赤な傘をさして真っ赤なレインコートを着た子供に近づいてはいけない!」
と背後から聞き覚えのある声がした為、
後ろを振り向いた。
そこにいたのはエリクサーだったがいつも着ている青いローブは雨のせいか濡れていた。
「え?」
とウチが言った後、
その子供はこっちを向いた。
その子供は傘や着ていたレインコートだけでなく顔も真っ赤だった。
「それは、まっかっかさんと言う全身が真っ赤な都市伝説で…」
とエリクサーはその都市伝説を説明しようとしたが、
その説明の途中でまっかっかさんはウチらの方へ向かって来た。
「こっちに来るよ!」
とウチは言うとエリクサーは大急ぎで、
「蒼石の海王星魔術!!」
と言うとエリクサーの背後から大波が現れて、
エリクサー、ウチ、まっかっかさんを襲ったのだった。
*
「う、イタタ。」
と言ってウチは起き上がった。
「…やっぱりか。」
と言ってエリクサーも起き上がった。
「蒼石の海王星魔術は『僕の背後に大波を出現させる魔術』だから僕を含んだ前にいる全員を襲うんだ。」
とエリクサーが説明している一方でまっかっかさんはまだ気絶していた。
*
その後まっかっかさんは、
僕、エリクサーによって送り返され、
想子も雨の中を走って帰ったのだったが、
「ま、待って、野菜を忘れて…。」
そのことから、
想子がどうなったかはご自由に想像して欲しいと僕は思ったのだった…。




