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逃亡
私は管理者達が這いずり回り血眼になっている少女、春様を拉致している。
仲間達はこの山には入って来れないからどうにかして抜け出さないといけない。
幸い今は夜で、贄が春様だ。
暗く見つかりにくい今だからチャンスがある。
闇雲に管理者達を斬り伏せて敢えて殆ど山頂から動いていない。
人がバラけたらチャンスだ。
「……私の力使いますか」
小さな声で春様が尋ねるが首を振って今では無いと伝える。
幸いな事に、春様はお心が強い。
怯えるどころか目をランランとさせて今にも暴れ回らんとする。
頼もしいが、今は自重して貰わねば。
誰にも知れず、消える。
それが第1目的なのだから。




