13/87
調合13
試験の残り時間が過ぎるのを、ただ待つだけというのは辛いものだった。
「終了です。」
ライラの声がして、私は答案用紙を裏向きに置き、席を立った。全身の力が抜けそうになり、ふらふらと、部屋を出る。
ライラが、様子のおかしい私を見かねてか、救護室へ行くか、聞いてきた。
私は首を振り、そのまま、帰り道についた。
脚が重い。2人に何と言おう。それでも何とか、中央の円形広場まで辿り着いた。
「エリーチェちゃ~ん。」と呼ぶ声がする。
私は、申し訳なさでいっぱいになり、目から涙が零れた。
「ごめんなさい。応援してもらったのに……。」
俯く私のもとへ、2人が駆け寄ってきた。
「さすがに、準備期間2週間は厳しかったね。」
「とりあえず、お疲れ様。」
私は堪えきれず、シャルロッテに抱き付いて、わぁわぁと泣き出してしまった。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
「うん、うん。」
シャルロッテは、私が落ち着くまで、そのままでいてくれた。
そして、私にハンカチを手渡し、「帰ろっか?」と言った。
グランは、「今日は、ゆっくり休んだ方がいいね。それじゃ、またね。」と言って、見送ってくれた。
工房までの帰り道、シャルロッテはずっと黙っていた。
私も、黙ったまま歩いた。
明日から、どうしよう。




