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ソーサリーエレメント2  作者: 吾妻 八雲


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悪魔のつかい

「マリフィス様、今度の召喚もうまく行きましたね」

「今回は、上出来でしょう。なんせ、魔界の王子ですからね!」


「はい、おめでとうございます」

「シグマ、ダリアン王子の動向をしっかり追ってくださいね」

「かしこまりました」


シグマは、植物系の魔法陣を使いこなす【MACOK】だった。


ダリアン王子には、すでに探知魔法陣により発動した、植物の種をしこんであった。


それにより、シグマの有効範囲内であれば、手に取るように行動が把握できるのだった。


「動きがあったらすぐに知らせるのです」

「かしこまりました」


「レオン、今いいか?」

「おお、トリガー、なんだ?いい情報でもつかんだか?」

「ああ、どうも悪魔召喚に、もうひとり「魔法陣使い」が、絡んでいるようだ!」


「まあ、そんなこったろうと思っていたけど、名前は分かるか?」


「ひとりは、メルキドだな、もうひとりがマリフィスって言うやつらしい」

「どこにいるんだ?」


トリガーの調べによると、マリフィスは、以前より魔法学会でも問題視されている存在で、魔法陣学において異常な執着と怨念にも似た思考や行動が問いただされていた。


表面上メルキド博士とは、対立関係にあるとされていたが、実際「魔法陣使い」としては、協力関係にあり、以前のサリエル召喚にも深く関わっていた。


しかも、レオンは、その事に全く気がつかずにメルキドに従っていたのだった。


マリフィスは、バルカ大森林の中にある大魔獣保護地区の職員として働いていたが、問題行動が著しいため解雇されたらしい。


その後の行方は不明とのこと。だが、ここに来て新たな悪魔召喚を行ったのではないかと裏の世界で噂になっているようだった。


「また、悪魔召喚を?懲りないやつだな•••」

「俺が絞めてこようか?」


「いや、悪魔を甘くみない方がいい、もしマリフィスと手を組んでいたら厄介だ。とてもひとりや二人でどうこうできるもんじゃない」

「了解」


「他のみんなは、情報のやり取りはあったか?」

「ミリアが、砂の国「サンドリア」に新たな【MACOK】をみつけて連絡を取っているらしい」


「じゃあ、一度全員を集めてサンドリアへ向かうとするか?」

「そうだな」

レオンたちは、集合するとサンドリアへと向かった。


「サンドリアってトリガーの故郷だよな?」

「ああ、サンドリアにもまだ【MACOK】がいたんだな」

「ミリア、この辺でいいのか?」


「そうね、あの迷宮付近にアジトがあるらしいわ」

ミリアが、【MACOK】のイツキに連絡を入れた。


「イツキ?手筈は整った?」

「はい、いつでも行けます」

レオンたちは、いつものような連携で「魔法陣使い」の動きを封じこめ、リセの布陣魔法陣によって小さな繭のようにしてしまった。


「ありがとう、本当に助かったのね」

イツキは、涙を流して喜んでいた。


「ところで、イツキは、どんな魔法陣が使えるんだ?」

「私は、砂陣使いです」


「なるほど、砂のことなら何でもこいってことか」

「はい、結構いろんなことができるのですよ。ただし、水魔法にめっぽう弱いのが難点ですかね」


「まあ、得意不得意をかばい会うのが組織だ。その辺は心配いらない」

イツキは、安心した顔で微笑んでいた。


こうやって、レオンたちは、少しずつ仲間を集めて行った。


「もうそろそろ、本格的なアジトが、必要だな!」

「結構、人数も増えてきたし、何処かに人に見つからず、大人数でも問題ない建物はないかな?」


「そんな建物あるわけないだろ?」

「いや、うってつけの場所があるよ」

レオンは、サリエルの宮殿のことを思い出した。


レオンたちは、空間魔法陣で一気に移動すると、サリエルの宮殿は、まだそのままだった。


「多少、修繕は必要だけど、十分使えそうだ」

「でも、寒いわね」

「辺境の地だから、誰も来ないのはいいけど、この寒さはどうにかならないか?」


「我慢しろ、そのうちどうにかする」

「そのうちって、いつだよ•••」

こうして、【MACOK】の組織「ソーサリーエレメント」の本拠地が完成した。

次回 【いざ天界へ】

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