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ソーサリーエレメント2  作者: 吾妻 八雲


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いざ天界へ

ハーベルが、慌てて走ってきた。

「リーフィア、大変なんだ。また、誰かが悪魔召喚をしたらしい」


「分かっています。みんなの気持ちが手に取るように分かるの、でも、ごちゃごちゃしているわけでもなく、整然としていてすぐに理解できるの、これが神の力なのね」


「だったら話は早い、その悪魔はどこにいるの?」


「それは、分からないようね。やっぱり、万能というわけではないようね。悪魔の心までは分からないみたい。もちろん、直接干渉することも無理みたいね」


「でも、魔界へのアクセス方法なら分かるわ、戻る方法は分からない。だから、送り返すのがやっとだったみたいね」


「なるほど、俺でも、悪魔を倒すのは無理かな?」

「やり方次第ね」


「もっと強くなる必要があるのか···」

「ハーベルは、人間界ではすでに規格外だから、魔界か天界ぐらいに行かないと修行にもならないかもね」


「神様になって分かったんだけど、大きくは、天界、人間界、魔界に分かれていて特別な方法を使わなければ、各界への移動はできない、というよりは禁止されているようね」


「破るとどうなるの?」

「さあ、そこまでは分からない」

「でも、この天界の指輪があれば天界へは自由に行き来できるみたいね」


「神様や大精霊は、天界に一番近い存在みたいね」

「天界へ行けるのは神様と大精霊の六人だけ、今の状態ならハーベルも行けるはずよ」


「なるほど、天界で修行とかもできるのか?」

「大天使様にお願いしてみるしかないわね、シリエル様に···」


「おーい、リーフィア!」

真っ白で神々しい大きな羽根を羽ばたかせて、美しい天使が舞い降りてきた。


「リーフィア、新しい神は、どこだい?シリエル様にちゃんとあいさつに行かないと、僕が怒られちゃうよ」

「ああ、カリエル様」


「君が、新しい神かい?あれ、もう一人神がいる?何だか、おかしな事になっているね」

「カリエル様、これは···」


「まあ、いいよ。まずはシリエル様にあいさつだ。僕に着いておいで!」

そう言うと、光のポータルとも違う、門のようなものが現れ、中へ入っていった。


「俺たちも行くのか?」

「そうよ、急いで!」

「あら、あら、慌ただしいわね」


「神様より、天使の方が上なのか?」

「まあ、その辺の事はいいから行くわよ」


俺たちは、急いで門を潜り抜けた。


そこには、真っ白な世界が広がっていた。どこを見ても、白いものばかりで目がおかしくなりそうだ。


「なんでこんな白ばっかりなんだ?」

カリエルの後を着いていくと、大きな宮殿があり、中へと案内された。


「カリエル、ご苦労」

「シリエル様、こちらが新しい人間界の神達です」

「ほー、二人ですか!」


「シリエル様、これにはいろいろ事情がありまして···」

「皆までいうな、分かっておる」


「リーフィア、ハーベル、君たちは人間界の神として天界との掛橋の役目を担ってもらう」


「君たちは、いつでも天界へ出入りできるようにしておく、私たち天使は、特別な理由がない限り人間界へ行くのは制限されている。人間界の平和は君たちにかかっている」


「シリエル様、よろしいでしょうか?」

「何かね、ハーベル」


「今、人間界ではまた悪魔の攻撃を受けようとしています。しかし、人間界では、これ以上強くなるのは難しいようです。できれば天界で修行をさせていただきたいのです」


「なるほど、いいでしょう。戦いの神に私からお願いしてみましょう」

「ありがとうございます」


「アリッサ、ハーベル達を奥の部屋へお通しして」

「かしこまりました、シリエル様」


「サリエルにも、困ったものだ。元大天使でありながら、堕天使(悪魔)となり魔界へ堕ちるとは···」


「アリッサさんは天使なのですか?」

「アリッサとお呼びください。はい、そうです」


「天界には、どんな方々が暮らしているのかしら?」

「神々、天使、神獣がほとんどです。あとは、選ばれた人間が何人かいます」


「あなた方も選ばれた人間なのですよ」

「戦いの神について教えていただけますか?」

「バール様は、戦いすべてを司る神で天界一の実力者でもあります。ただし、魔法は苦手と聞いておりますので、魔法については、エルメス様に御指南いただくのはいかがでしょうか?」


「そうですか、ありがとうございます」

「ちなみに、神々が悪魔を倒すことは容易なのでしょうか?」


「私には、分かりかねますが、悪魔は元天使で堕天したもの達なのです。つまり、大天使クラスの悪魔であれば倒すのは容易ではないでしょう」


「なるほど」

「しばらく、この部屋でお待ちください」

「リーフィア、どう思う?」


「あら、あら、何か複雑な事情がいろいろありそうね」

「とにかく、バール様とエルメス様に修行をお願いするしかなさそうだな」


「そうね、魔法にはまだ知らないことがあるのかな?」

「エルメス様に聞いてみるしかなさそうね」

次回 【天界修行】

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