第五話 テスト前
教室に入ると……
ん?また異変なし?………よーく見てみたが何もなし。
いや、俺は学んだぞ。何かしらあるに違いない。机をよーーーく観察する……が、何も見つからない。
ん?まじで何もなし?
「ガオーーーっ!!!!」
「うあっ!?!?」
天井から出てきた村松さんに見事に不意を突かれた。
「ふふ、びっくりしたでしょ〜」
「…ビビったああ〜」
ほっと安堵する。
「あの、今日からテスト二週間前だから結構みんな早く登校するでしょ?だから、テスト終わるまで大がかりないたずらはやらないことにしたの〜」
「ああ、そっか!そういえば中間テストあったな」
「あと、希望があればテストの日だけ机の改造を全部取っ払うこともできるよ〜」
「お願いします」
バレたらカンニング扱いで一発KOだからな。
「そういえば東雲君、勉強ってできる方?」
「結構できる方だとは思ってる」
前の中学では毎回学年5位以内には入ってたぐらいだからな。あんま言いたくはないけど。
「へぇ〜、東雲君勉強できるんだ。私はギリできるぐらいだけど。」
「あれ?そういえば秋田と河西君は?」
「あ、あの2人ならそこにいるよ。2人とも出てきていいよ〜!」
と言うと、今度は掃除用具とゴミ箱の、上に増設された壁から2人が出てきた。
また壁増設パターン来たし。
「もうなんでもありじゃん」
「いや〜、このニセ壁、毎回再利用できるからさ〜。しかもペラペラだから持ち運びしやすいし。」
「あー、それにしてもテストか!」
「そこの2人は勉強ってできる方?」
秋田と河西君にも聞いてみる。
「俺は結構できるぞ!」
「…俺もできる方かな」
「え〜、秋田勉強できるの〜?」
「結構できるぞ!」
まじか。
朝のHR。
「はい、今日から中間テスト二週間前なので気を引き締めていきましょう。」
「せんせー、もうテスト二週間前だし自習ありますよね?」
「自習?あー、一週間前にでもなれば結構あるんじゃないか?」
「じゃああと一週間は自習は自粛か!」
『………』
「今日も一日頑張るように」
なんか今日は秋田の調子が悪い気がする。
今日はテスト二週間前ということで少し気合を入れて授業を受けた。
昼休みになった。
「「「…唐揚げ唐揚げ〜ー!」」」
結局今日も唐揚げ軍団に唐揚げを献上する。
さて、今日はどのふりかけにしようか。
…決めた!今日は鮭でいく。
理由は単純、鮭が好きだから。
「「「うま〜」」」
今日もハモってる。
ん?
秋田と河西君かおもむろに机キャノンを取り外しだした。
「あ〜、ずるい!私も私も!」
手慣れた様子で装填していく2人。
「あれ?秋田、そこのハンドル回さなきゃ……」
パシュッ!!
俺の弁当に玉子焼き豪速球が飛んできた。
左から玉子焼きを受けた弁当は宙を舞い……
右の席の村松さんの弁当に着陸した。
「うわぁー…」
「これ大丈夫!?」
幸い、机や床にはあまり落ちていなかった。
が……
俺のふりかけご飯と村松さんのそぼろご飯がごちゃ混ぜになってしまった。
「あ、これはガチでスマン」
何してんねん秋田ぁーー!!
「で、これどうする?」
「あれ、意外と剥がれる〜」
村松さんが戻してくれた。けど、お互いの弁当にふりかけとそぼろがごちゃ混ぜになってしまった。
まあいっかと思い弁当に手をつけようとしたら…
パシュッ。
ああ、よかった。河西君も豪速球飛ばしてきたら弁当のライフが0になるところだったよ。
ていうか、今度はひじきの煮物じゃねえか。
またキャノンの中が………汚れてない!?
何があったんだ…
午後も集中して授業を受け、ようやく帰宅。
「みんな今日は?俺は部活」
「俺も部活だぞ!」
「…俺も」
「私も〜」
みんな部活らしい。
「あ、そうだ!秋田と河西君って何部?」
これも聞いておかないと。
「俺はテニス!」
「…俺はバレー」
「なるほど」
秋田テニス、河西君バレーか。
はあ、今日の部活はラントレばっかで疲れたな。
さっさと帰って早く寝よう。
…あれ、出入り口にいつものメンバーが俺以外の3人揃ってる。
みんなに会いに行った。
「おーいみんな」
「ひゃん」
村松さんがいつもとは違う反応を見せた。
「ん?俺の話でもしてた?」
「いやー別に!それより、今流行ってるこのおもちゃ知ってるか?」
「あー、今めちゃ流行ってるよね」
「これ100均に売ってるらしいからみんなで買いに行こうぜ!」
「いいね、100均なら駅にあるし」
この前俺がふりかけを買ったあそこだろう。
「じゃあ行こうぜ!」
その後はこの前行ったとこでおもちゃを一人一個買って帰った。
いたずらが中断されるのはなんか物さみしい感じがするけど、まあ勉強頑張れっていうことだろ。
ベッドに入ると、恐ろしく早く眠った。
次からはもう少し長めにしようかなと思っております。




