第四話 ラジコン
第三話をちょい修正しました。
教室に入ると、教室の中を机が移動しまくっていた。
あの机はほぼ確で俺の机だろうな。
ほら、いつもの場所に机が無いよ。
教室を見回すと、村松さんが学校支給のタブレットを持ってるのが見えた。
と同時に、机がいつもの位置にドリフトしながら止まった。
「どう?遠隔操作できるようにしたの!」
村松さんが駆け寄ってくる。
「でも今までのでお金使いすぎちゃったから低クオリティになっちゃった」
確かに考えてみれば、今までのは全部けっこうお金かかりそうだったな。
「コントローラー作れなかった代わりにタブレットから操作できるようにしといたから許して〜」
プログラミングで自作したらしきコントロール画面を見せてきた。
「あ、みんなもういいよ〜出てきて」
!?!?
秋田と河西君が教室の後ろにある黒板をガチャっと上げて出てきた。
「あーきつかった」
「…割と暑かったね」
あの黒板の裏ってスペースあったんだ…
ん?………あれ、よく見たらやっぱ黒板の付いてた壁ごと増設されてるじゃん!
はぁー、なんで気づかなかったんだろう。
村松さんがモバイル版コントローラーの使い方を教えてくれた。
「うおー、すげぇ」
あんまスピードは出ないけど、回転とかブレーキとかいろんな機能が付いてる。
…あれ、机が止まった。
「あ〜、ごめんバッテリーは大して持たないからこまめに充電してね〜」
「えー、どんぐらいで切れるの?」
「連続3時間」
「…ぅうーん」
なんとも微妙だな…
「大丈夫、高速充電されるはずだから〜」
とのことだけど。
幸い、机は車輪モードのままだったから元の位置まで簡単に戻せた。早く充電して車輪モード解除しておきたいんだけど……充電口ってどこにあるんだろう。
「あ、そういえばこの前のアナログのコントローラーは家に持って帰って新しいコントローラーに改造してるからよろしく〜」
「ああ、あれ?ていうか、充電口ってどこにあるの?」
「ん?………あ〜…………あ、置き忘れた。」
「うそーん」
充電できないんかい。
仕方ないから今日は車輪モードのまま過ごすことにした。一応充電口作れないかとも聞いてみたんだけど、素材がないとのことで明日になった。
朝のHR。
「皆さん土曜登校お疲れさまです、今日は全部総合学習なので頑張ってください。」
総合学習って言っても何やるんだろうか……
それ次第で今日の気分が変わってくるな。
「せんせー、総合学習って何やるんすか?」
よくぞ聞いたぞ秋田。
「あーそうだ、それ言っとかないとな」
クラスに緊張が走る。
「今日は、半日だが文化祭の話し合いやるぞ」
クラスに歓声が広がる。
これは総合学習アタリだな。
総合学習が始まった。
先生から説明が入る。
「まずはこの学校の文化祭について説明しとくな。文化祭は3日間あるんだけど、一日目は全校で劇、二日目は学校関係者のみの出店、三日目は誰でも入れる出店。今日はとりあえず軽く、劇と出店の大まかな方針ぐらいは決めといてほしい。じゃあ、スタート」
ぬるっと話し合いが始まった。
話し合いの結果、出店はカフェ系にしようと決まったが劇は話がまとまらなかった。
今日は半日だったから、午前の授業が終わって帰宅する。
「東雲君、一緒に帰ろ〜」
「ああ、いいよ」
村松さんが話しかけてきた。
「他のみんなは?」
「部活だって〜」
「そういえば村松さんって何部?」
この前気になってたことを聞いてみる。
「私〜?私は卓球部だよ〜。東雲君は?」
「バスケ部」
「へぇ〜、かっこいい〜」
なるほど、卓球部ね。
「そういえば昼ごはん、駅でなんか食べてく?」
「いいね〜、行こ行こ!」
昼はパンにした。
駅前のパン屋のイートインスペースでパンを食べる。
「「うま〜」」
意図せずシンクロしてしまった。
「あ〜、今日は東雲君の唐揚げないのか〜」
「そりゃそうだろ」
村松さんはカレーパン3種を食べまくっている。
ちなみに俺は甘いパンからカレーパンまでいろんな種類のパンを食べている。
「村松さん、カレーパン好きなの?」
「うん、大好き〜」
案外カレーパン好きだった。
昼も食べ終わり、帰ることにした。
「じゃあね〜」
「バイバイ」
今日も特に寄り道はせずに帰宅する。
明日は休みか。
あれ、よく考えたら、土曜が潰れたから休み日曜だけじゃんか………最悪。
そんなことも考えながら帰路についた。




