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日に日に俺の机が机で無くなっていくんだが  作者: こたつ


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第二話 ローラースケート


思いの外早く書けたので更新します。


 教室に入ると、机が俺に向かって滑ってきた。


 「なんだなんだ」

 全く見たことのない光景。

 とりあえず机を元の位置に停めておこうと机に触れる。

 「あれ?動かない」

 なぜか滑らなくなったので、持ち上げて、机を元の位置に停めた。

 机の脚をよーく観察する。

 ……あ、なんか小さな車輪が4箇所に付いてる。

 『うぇーい東雲!』

 !びっくりした。この声は秋田か?と思って振り向く。

 「うぇっ!!?」

 天井裏からぶら下がってるんだが!?

 「ははは、大成功だな」

 「めっちゃビビってたね」

 村松さんがナチュラルに床下から上がってきてそう言った。

 「何が起きてんだ????」

 「別に、机にローラースケートの車輪つけただけだけど?」

 「い、いやそこ、どうやってそこ入ったん???」

 「企業秘密でーす」

 村松さんが床のタイルを戻しながらそう言っている。まじでどうやって入ったんだろう。


 村松さんがリモコンを差し出してきた。

 赤のボタンと、テレビのリモコンの音量調節の部分のようなボタンが付いていた。

 「これ何のリモコン?」

 「そこのボタン押してみ」

 ――ガチャン。

 車輪が出てきた。なるほど、これで車輪の操作ができるのか。

 「次はこの上下ボタン押してみ」

 ――ウィーン。

 机の高さが変わった。

 って、これどこまで上がるんだよ。天井から1メートルぐらいまでなら届くし。

 とりあえず元の高さに戻しておいた。

 「それにしても、この机よく滑るな」

 試しに車輪モードにして軽く押し出してみたが、教室の端から端まで届きそうなぐらいよく滑る。

 まるでカーリングだ。

 「秋田のギャグと同じだな」

 「そうだね〜」

 「ぐぬぬ」

 そんな会話もしつつ、また今日もHRは始まる。


 「今日は特に連絡はありません。1日頑張っていきましょう。」

 「そういえばせんせー、文化祭っていつっすか?

 文化祭(ぶんかさい)の監督にはたぶん河西(ぶんかさい)が適任っすよ」

 前の席の河西君指差しながら言う。

 『………』

 いつもの秋田だ。

 「……文化祭は二学期だ」

 「うそーん」

 「じゃ、1日頑張って」

 てか秋田、それは河西君に迷惑じゃないか?

 ……と、河西君を見てみたけど大して嫌がってはいない様子だった。

 むしろそのおかげで秋田と仲良くなってるし。

 さて、今日も頑張りますか。


 午前の授業が終わり、昼休み。

 「…ていうわけで、よろしくな。

 河西にも唐揚げ」

 秋田なにをしてるん!?

 あーあ、俺の唐揚げが一気に3つ持ってかれちゃったよ。

 まあ、昨日買ったふりかけあるしいいか。

 20個ぐらいあるから、一ヶ月は安泰だろう。

 どれにしようかな〜。

 「やっぱ東雲の唐揚げうまいな」

 「おいしい〜」

 「東雲君、ありがとう。…おいしい」

 ………ちゃっかり河西君も唐揚げ軍団に仲間入りしてるし。

 よし、今日は焼肉風味で行こう!

 ふりかけて、一口食べる。

 これ、思ったより美味いな。…ってことは他の味にも期待できるな。明日がちょっと楽しみだ。


 午後の授業も終わり、帰宅。

 「東雲、今日は一緒に帰ろうぜ!」

 「いいよー」

 「私も〜」

 「…ごめん、僕は今日部活だから」

 ということで3人で帰ることになった。

 学校の近く(歩いて15分くらい)に大きめの駅があるんだが、3人ともその駅から電車とかバスで帰るらしい。

 「ね〜ね〜、この動画見た?」

 「俺はそれ見てないぞ!」

 「あ、それ俺は見た」

 ………

 ……

 他愛もない会話を続けていると、あっという間に駅まで着いてしまった。

 そこからは、秋田はバス、俺は徒歩、村松さんは電車でバラバラに帰った。

 俺の家にはこの駅からたった5分ぐらいで着く。

 今日はどこにも寄らず、そのまま帰った。


 ―――あれ、河西君が増えたら明日はやばいいたずらが来るんじゃないか?

 明日は身構えていこう。

 そんなことを考えながら、今日も眠りに落ちた。

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