第Ⅶ幕 ディアポリズム協会の処刑
明乃の一家は目隠しをされ、鎖で繋がれて、
地下神殿で死刑を宣告された、
その時、明乃の父親は、
「私たち一家は裏切り者ではありません」
と、鉄仮面の支部長に弁明した。だが、
周りを取り囲むディアポリズム協会員たちは、
「殺せ、裏切り者を殺せ!」
「死刑だ、殺せ、銃殺だ!」
そう口々に叫び、
異様な熱気を帯びている。しかし、僕は、
「止めてくれ!」
と、支部長に駆け寄った。
彼の声には聞き覚えがある。その声は、
「兄貴だろう?」
この呼びかけに、
鉄仮面の奥の両目が、ギョロリと僕を見た。
やはり、その目は兄のものだ。間違いない。
「なぜ、兄貴がディアポリズム協会の‥‥」
支部長という地位に就いているのだろうか?
「だけど、無事だったんだね、兄貴」
兄は『殺戮の天使』の業火のなかで、
助かったのか。それならば、
「父さんと母さんは?」
と、僕は尋ねた。
しかし、兄は僕を無視するかのように、
銃口を目隠しをされた明乃へと向ける。
「やめろよ、兄貴!」
僕は叫んだが、兄は、
明乃の頭に銃口を押し付けた。
「お願い、殺さないで」
恐怖に震え、命乞いをする明乃。
その傍らで鎖に繋がれた明乃の父親が、
「私は死刑でもかまわない。娘だけは」
と、鉄仮面の支部長である僕の兄に懇願した。
「兄貴、何やってんだ。いいかげんにしろ!」
僕は兄を止めようと、後から組みついたが、
ガツン。
銃で頭を殴られる。
そして兄は再び銃口を明乃に向け、
バァーン。
躊躇もなく、
至近距離から散弾で頭を吹き飛ばした。
ズルリッ、
頭部をグチャグチャ破壊され、崩れ落ちる明乃。
彼女の父親は叫び、
「明乃オッ!」
「あぁ、酷い」
母親は嗚咽して涙を流した。
床には大量の血が池のように溜まる。
「兄貴、何てことをするんだ!」
僕は兄に飛び掛かったが、
ガツン。
と、またもや銃で顔面を殴り付けられた。
ここで兄は、
バアァーン。
明乃の父親に散弾を撃ち込み、射殺する。
さらには、最後に残った母親を
バシッ、ドカッ、ボコッ、バゴッ。
銃で頭を滅多打ちにして、撲殺した。この瞬間、
「狂ったのかよ、兄貴!」
僕の怒りは爆発する。
「冷静になって!」
と、リリスが止めたが、僕は、
「皆、死んでしまえ!」
凄まじい衝撃波を炸裂させた。
バゴゴゴオオオオォォォォォォーンッ!
地下空間は大爆発して、
天井が吹き飛び、巨大な穴となる。
ここにいたディアポリズム協会員たちは、
「うぎゃぁーッ」
叫び声をあげて、
身体がバラバラになり、全員、死亡したようだ。
この一瞬で僕は、
兄や近所の人たちを皆殺しにした。
「ディアポリズム協会との共闘はなくなったな」
と、声を漏らした一三九は、
リリスに捕まり宙に浮かんでいる。




