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第Ⅱ幕 燃え上がる街、失楽園

挿絵(By みてみん)


 いったい何が起こったのか?

 空に浮かぶ『殺戮の天使』が閃光を放ち、

 僕の住む街を一瞬で焼き払った。


 ゴオオォォォーッ。


 まるで地獄の業火のようだ。紅蓮の炎と黒煙が、

 街全体を包み込む。

 その光景をテレビのニュースで、


「今、街が燃えています!」


 と、絶叫するような声で、

 女子アナウンサーは報じた。この時、僕は、


「家族は、それに明乃は無事なのか?」


 と、突然の大惨事に気が動転してしまう。

 だが、傍らに立っている中年男性は冷静な声で、

 自らを反乱軍の司令官だと言い、


「私の名はアブラハム一三九いさく


 そう名乗ってから、こう言葉を続けた。


「君は『黙示録の羅刹らせつ』だ」


 この一三九という男は、

 何を言っているのだろうか?


「その黙示録の羅刹って、何?」

「超能力を使う戦闘員のことだ」

「僕は超能力なんて使えないよ」


 全く、荒唐無稽な話だ。それでも一三九は、


「人類は『黙示録の羅刹』の出現により」


 ルシファーに対抗する手段を得たのだと語った。


「だから僕は超能力なんて」

「使える。思い出すのだ!」

「何を、思い出だすんだよ」


 僕は強反発したが、

 一三九は、こちらをジッと見て、


「君自身の力だ」


 そう言った瞬間、

 僕の脳裏は真っ白な光に包まれ、


「えっ?」

 

 身体の芯から、


 バヂ、バヂッ、バヂィ、バヂィーン。


 電流のような刺激を覚える。


「それだ。その感覚が超能力の覚醒だ」

「それで、僕に何をしろと言うんだ!」


 僕は声を荒げるが、一三九は、


「殺戮の天使と戦うのだ」


 と、言いながら、

 僕を強引にエレベーターに乗せた。


「さあ、行って、殺戮の天使と戦え」


 彼はボタンを押して、扉を閉める。


 グオオオォォォォーン。


 エレベーターは物凄い勢いで上昇を始め、


「な、何だ」


 僕はエレベーターの籠内で、

 床に押し付けられるほどの圧力を感じた。

 そして、


 バシューン。


 古いビルの屋上から垂直に射出され、


「う、うぁ」


 空に投げ出される。

 下を見ると燃え上がる街が見え、

 かなりの高さだ。


「このままでは落下して、死んでしまう」

 

 そう思った瞬間に、


 フワリ、


 と、身体は空中に浮かぶ。


「えっ、どうして?」

「それが、超能力だ」


 これはテレパシーなのか。一三九が直接、

 脳に語りかけてくるような感覚だ。しかし、

 空にに浮かんでいる僕は、恐怖を覚えた。


「恐れることはない」


 と、一三九の声が聞こえ、

 この時、目の前には殺戮の天使の姿がある。

 彼女は冷たい目で、僕を凝視していた。

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