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オーダの手下 ドレアス商会

サンドベイルを発ったカイたちは、未明の砂原を抜けて“聖獣の迷宮”へと向かっていた。だが、砂丘の向こうから不気味な轟音が響き始める。


「来たか……!」ノクスが顔をしかめる。


砂を巻き上げて現れたのは、ドレアス商会が放った魔導車輪“デザート・チャリオット”。その車両に乗る黒装束の刺客たちは、無言で魔法弾を撃ち放ちながら距離を詰めてくる。


「逃げ切れない!」エルナが叫ぶ。「応戦するしかない!」


馬車から飛び降り、ノクスが影に身を沈める。「“影写し・連撃型シャドウ・フェンサー”!」


ノクスが影をすり抜けて敵車両に飛び乗り、車輪に短剣を突き刺した。爆音と共に車両がスピンし、砂嵐の中で転倒する。


だが、次の車両が迫っていた。


「エルナ、あれだ!」カイが指さす。「撃て!」


「“ルミナ・エクリプス!”」


太陽の光を凝縮したエネルギー矢が唸りを上げ、敵の車両の前方に直撃。爆炎が砂漠を照らす。


「……これで終わりじゃないぞ」カイが前を見据える。「あれが本命だ」



黒いマントをはためかせ、巨大な四足の砂魔獣に乗った刺客が現れた。


「リクは……いや、“実験体コラプサー01”は我々の財産だ。邪魔はさせん。」


その言葉に、カイが怒りを噛みしめる。


「お前らにリクは渡さない……!」



魔獣の咆哮と共に闇の波を放つ。巨大な影の牙が襲い来るが、ノクスが瞬時に影を展開し、魔獣の後ろへ飛ぶ。


ドレアス商会の特殊追跡者――“重圧狩人”デザル=コール。


「回収対象、確認。優先度S。破損許可──あり。」


声と共に、空間が歪む。彼が発動したのは、固有能力グラヴィティ・バインド──局所重力場を操る異能だ。


「まずは……足を止める」


【能力発動:重力の檻】

デザルが手をかざすと、カイたちの前方にある地面が黒く染まり、突如として**“重力井戸”**が発生。馬車の車輪が激しく沈み込み、動きが止まる。


「うっ……重っ!」カイが体を押しつぶされるように膝をつく。


「このままじゃ、潰される……!」エルナが必死に叫ぶ。


ノクスが影の中へ飛び込み、重力場の縁へ瞬間移動する。「“影移し”で脱出する!」


ノクスが次々と仲間を影に沈め、強引に重力場から抜け出させた。



重力場を脱した三人は即座に反撃へ移る。


「今度はこちらの番だ!」

カイが《プロミネンス・斬影》で突撃する。だが、その瞬間――


「無駄だ」デザルの手が再び上がる。「“重力偏光・反転場”」


カイの剣がデザルの間近で急停止。まるで空間そのものが“逆に押し返す”ような重力の壁が存在していた。


「ちっ……重力を屈折させてんのか……!」



「なら、見えない場所から打つだけよ!」

エルナが崖上に跳躍し、光を纏った必殺の一矢を放つ。


「ルミナ・エクリプス!」


その光の矢は重力場にねじ曲がりながらも、デザルの左肩をかすめ、火花を散らす。


「直撃……はさせなかったが、軌道を読んだわ!」エルナが笑う。



最後にノクスが影から現れ、デザルの背後を取る。「“影貫流・双穿突”!」


今度は重力の偏向が間に合わず、ノクスの短剣が魔獣の脚に突き刺さり、よろめかせる。


「……予想以上だな」デザルが静かに呟く。「だが、収穫は十分。次は“直接回収”で行こう」


彼は空間をねじ曲げ、重力圧縮で周囲の砂を巻き上げながら、視界から消える。



「……あれが、ドレアス商会の切り札か」カイが呟く。


「奴はリクの情報を持ってる……いずれもう一度戦うことになる」とノクス。


「次は……仕留めるわ」エルナが静かに弓を握り直した。


彼らの視線の先、巨大な魔獣が単身で襲いかかってくる。




「“影貫流・三連穿”!」


連続突きの影が魔獣を刺すが、分厚い皮膚に阻まれる。

カイが続く


「武器スキル、プロミネンス!」


プロミネンスが直撃する。が、薄く皮が剥がれただけだ。


「プロミネンスでもほとんどダメージがないとは…」



カイが叫ぶ。「エルナ、援護を!」


「複製矢、展開! ミラージュ・クラフト!」


多数の魔力矢が拡散し、魔獣の動きを封じる。その隙に、カイが再び魔力を溜め、プロミネンスを発動──


「“プロミネンス・斬影爆破”!」


爆風が砂を舞い上げ、魔獣を吹き飛ばす。


魔獣は傷を負いながらも、カイ達にエネルギー光線を放つ。


「ルミナ・エクリプス!」


ルミナが咄嗟に技を放ち、威力を抑える。ノクスは影移しで逸らそうとするが、速すぎて捉えきれない。

カイ達に直撃した。


魔獣は続けてエネルギー光線を放とうとするが、魔力切れの為、退却した。


カイ達は直撃を受け、大きなダメージを受けながらも迷宮前に辿り着く

一同は息を切らしながら、“聖獣の迷宮”の入り口へとたどり着いた。巨大な石の門が静かに佇み、その先には黒く広がる地下への階段が口を開けている。


「……入るしかないな」カイが静かに言う。


「うん。ここが正念場だ」とエルナ。


「もう、迷ってる時間はない」とノクスも頷く。


3人は傷を抱えたまま、静かに暗闇の奥へと歩みを進めていった。


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