60 眠りは平和をもたらす
はっ、、、?なして歴史的仮名遣ひ?
「かの街に住むや。あなちひさくうつくし」
プラト、馬鹿にされてんぞ。
「えっと、、、君はなんなのかな?」
とりあえず下手にでる。
「わぬしの茸に貫かれしかば、わぬしのかたはらに侍らまほし」
ん、、、キノコに貫かれ、、、って下ネタかよ! 傍らに?そばにいたいってこと?訳がわからん。
「あなにやし、え男を」
、、、とりあえずオレを害す意は無く、好意的ではあるようだ。Zzz、、、あ、また目を閉じて眠り始めた。こいつは白雪姫か。
ニャムルはてふてふを戯れに追いかけている。
この眠りたがり姫が何かとか聞かれても答えようないぞ・・・もうなるようになれ。疲れたからごろんと早く寝っ転がりたい。
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結論から言うと、杞憂だった。
街近くの通行人に叫ばれて拝まれるか逃げられるかのどちらかがオチかと思ったが、見えていないわけではないようで視線の焦点は結ぶものの、まるでそこらの石ころや雲でも見るかのように何らの関心も呼び起こさなかった。
ぷかぷか、、、
「・・・?」
まあいいや。放っておこう。
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「ヒラー、久しぶりだね!元気だったかい?」
「まあぼちぼちな、オレも強くなっちまったかも知れん」
空色水月の鞘をがちゃんと鳴らす。
「ふーん、また何か変な勘違いでもしてるのかい?楽しそうだから僕は良いと思うよ!」
ふん、わからない奴にはわからないのだよ。
別に誰かに理解されなくてもいいし。
今度ギルドのギシェのおやっさんとか、武器屋のエペのおっさんに自慢しにいくもん。
「ところで、久しぶりなんだし、今日はパーっと飲みにいくかい?」
「我同ずる」
「なんか古い言葉だね。文法が間違ってる気もするけど」
なんか感化されちまってるのかなあ。
少し横になって休んだのち、繁華街に繰り出す。
もやもやした気持ちも久しぶりの鶏の赤ワイン煮と卵サラダと酒の前に雲散霧消してしまった。
旨い食事と酒は心に溜まった矛盾の澱を洗い流す。元来、不可思議と矛盾とは神の領分なのだ。人は人の領分だけ守るべきなのだ。




