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58 黒い森のダンジョン攻略 7


、、、。


ぷかぷか、、、



またオレは見なかったことにし、獲得物に集中することにした。取捨選択って大事。


木材は色々な部位があるようだ。やけに硬いものから柔らかくしなやかなものまで、柾目(まさめ)板目(いため)、枝や流木風のものまであった。


何に使えばいいのか、一応は腹案があった。


とりあえず、どうにかこうにかリュックに詰め込んだ。大きく丈夫なリュックを買っておいて良かった。


「さてと、、、」


奥底に渦が見える。またあそこに飛び込めば戻れるのだろうか?少々不安だが、それ以外に道はない。オレは飛び込むことにした。


ちらっ、、、


浮かんでいるものは特段反応を示していない。きっと幻想か幽玄に違いない、オレには感知も関知もしえないものだ。認知もしないぞ。


サッと飛び込む。躊躇(ちゅうちょ)はしない。





ぷかぷか、、、




__________



気がついたらうつ伏せ状態で寝っ転がっていた。ここは、、、もともといた森っぽいぞ。なんだかすごく時間が経った気がする、三ヶ月くらい。まあ本当は数日しか経ってないだろう。


よし、なんだか疲れたし、戦利品もゲットしたし、トロイの街に戻るか。


ぷかぷか、、、


きっとエミールもオレのことをしんぱい、、、してねぇだろうな。またジャンヌのところに行ってメシを(たか)ってもいいかもしんない。あの燻製されたステーキと赤ワインの組み合わせは最高だった・・・


ふわふわ、、、


うん、そうだね。

オレは現実逃避が得意なんだ。


いつもより速く森を駆け抜けていく。



__________




なんとなくな見覚えと、迷ったら一番高そうな木に登って遠くを眺めて方角を決めて走っている。


そろそろ着きそうだ。あの山をひとつ越えたら街が見えるはずだ。すると


「グァアアアアア!!」

「ニャアアアアア!!」


巨大な火の玉が(にわ)かに出現し、耳の(とが)った二足歩行の大きな豚のような生物を焼き焦がす。燎原(りょうげん)の炎のように燃え上がる。


「おっ、、おぅ、、、」


なんだよ、今日はもう勘弁してくれよ・・・情報量多すぎるよ・・・


小さな生物がこんがり焼かれた肉や臓腑(ぞうふ)をもちゃもちゃ美味しそうに食べている。確かに旨そうな匂いが漂っているが、理性で我慢する。


ん、、、よく見るとニャムルじゃねぇか!!

マヌルネコのニャムルだ!最近見ないと思ってたらこんなところで遊んで、、、いや、オレを追ってきてくれたのか!?


自分に都合の良い解釈をしつつ、ニャムルをじっと観察する。なんだか血生臭い光景だが、ネコだとわかるとなんだかほんわかしてくる。


にゃにゃんにゃん、、がつがつ、、ぷかぷか、、、


ひとしきり食べたニャムルはこちらに気付き、あら、あなたもこちらにいらしてたの?という態度をとってこちら側に少しだけ歩きごろんと横たわった。人間側が歩み寄らなくてはならない存在なのだ。


ニャムルの隣に座る。

頭を撫でるとなんだか気持ちよさそうにしている。そう思わされてるだけか。


ニャムル、お前魔法使えたんか。

しかもめちゃ強いじゃん、、、巨大な火球とか。

ウニャニャ、、、、、眠そうだな。


風が撫でていき、草が波立ち、猫が鳴き、心が()いでいく。。。


少しだけニャムルと眠ることにした。






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