55 黒い森のダンジョン攻略 4
かれこれ8つほどの階段を降りた。
道中落ちてた指輪や剣を拾ってリュックに入れていく。壺や杖なんかも落ちていたが、かさばるし要らない。壺ひとつ持ってくなら、その分指輪を拾っていけば良い。なぜかパンも落ちていた。
「ギシャアアア!」 ばこーん。
トレントは100匹に1匹ほどあのフルーツを落とす。食べると、僧帽筋だったり、胸骨甲状筋あたりが熱くなる。なんだか歌がうまくなりそうだ、日本人は胸筋あたりが発達していないから西洋歌曲がうまく歌えないと聞いたことがある。楽器が違うんだから、同じ風には歌えまい。
このフルーツは相当数食べないと強くはなれなさそうだな。人間には600を超える筋肉があるし・・・。60000匹、、、。
オレは、人生とは確率でも数でもないんだと心に刻みつけつつ、前に進んでいく。
相変わらず敵はトレントたちだったが、コナラ、ブナ、カエデ、アカマツ、クロマツ、モミ、トウヒといったような多様な種類がいた。もっと細かい分類ができそうだったが、残念ながらオレは植生学者ではない。キノコさんのほうがなんとなくかわいいことしか分からない。美味しいし。
いったいこのダンジョンはなんなんだろうか。渦に飛び込んだが、、、洗足池のいつも飛び込んでいる渦と同じものなのだろうか?キノコダンジョンは空間的にはあの都市トロイのある世界に繋がっている。このトレントのダンジョンは?地球のどこかに繋がっているのか?あるいは異世界も地球と同じ宇宙にあって、ホワイトホールのようなもので結んでいるだけなのだろうか・・・。あるいは時間的に跳躍しているだけ?未来か過去か違う世界線かの同じ地球に還っているだけなのか、、、。
世界と異世界との境界は曖昧模糊としている。無限の幽玄三千世界。インド人は少なくとも1,000,000,000個の世界があると考えていた。太陽も月もだ。確かに満点の星のほぼ全ては恒星だ。星空に想いを馳せても、惑星は見えていない、、、。
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地下15階くらいだろうか。
ボスなのだろうか。
奥にひときわ巨大な木が佇んでいる。




