54 黒い森のダンジョン攻略 3
最初の階層を便宜的に1階としたら、ここは地下1階か。ぱっと見、あまり様子は変わらない。
なんか床に色とりどりの草とか、変な模様がある紙の切れはしだかが落ちているが、さすがに拾う気はおきない。
「また指輪とか落ちてねぇかなあ、、、」
ちらりときらりひかる。
ん、、、? なんだこれは、、、盾?
丸い形状の、革でできた、内側に把手のある、おそらくは盾だ。意外と重い。
あってもいいけど、盾は趣味じゃないしなあ。今のオレの頑強さ、回復力、素早さなら盾はむしろあっても邪魔な気がする。
よし、捨ててこう。
トレントを殴りつつ、進む。
トレント以外のモンスターも出てきた。広葉樹じゃなくて針葉樹だ。極相化してんのか? こいつも倒すと消える。フルーツは裸子植物だからか落とさない、たぶん。
植物系?のダンジョン???
よくわからない。
今度は剣が、というより15cmほどの刃渡りの小さなナイフが落ちていた。鈍色にひかり、しかも鞘が付いている。棍棒も指輪もそうだが、ここにいるモンスター用ではないだろう。明らかに人間用だ。訳がわからん。オレがいるからか??
「いずれにせよ、前に進むしかないか・・・」
ナイフは趣味なので拾っていく。トレントたちを綺麗に切れそうだが、刃毀れしたら嫌なので、ベルトにさしておく。
いくつか、また指輪を拾った。あんまり良いデザインではないが、小さな宝石が付いている。ラピスラズリのようだったり、トパーズっぽかったり。金の指輪のほうが原価高いから嬉しいのに。ラピスラズリなんて、パキスタンあたりに行けばゴミみたいな値段で売ってんぞ。宝石なんて石ころと大した違いはないからな。
しかし女性は金塊より磨かれた石を尊ぶであろう。交換価値に惑わされず、目の前の美を感じとれる力が男より有るからだ。




