43 獲得の祝いに人は呑み騒ぐ
「なあ、、、この魔素とかいうやつを溜めていくとどうなるんだ?際限なく身体に蓄積されるものなのか?エミールはニヴォー何なんだ?」
「魔素が人の身体に溜まり浸透すると身体能力が向上するか魔素溜りが丹田あたりにできて魔力が使えるようになると言われているよ。体質的に身体の各部位への浸潤率も違うから、腕力がつくか足が速くなるか、魔力の質も個々人によっては違ってくるね。一般的に言って、身体能力が上がる人は魔力は得にくくて、逆も然り。限界も個々人によっては違うね、人間の最高ニヴォーは80程度と言われているよ。ドラゴンなんかはその100倍以上は溜められるそうだが。。。僕のニヴォーは11さ」
「(質問しすぎたか、、、、) 魔力を使うとはなんだ?魔法が使えるのか?」
「そうだけど、魔力を使うことを魔法と呼んでいるのだから"魔法を発する"が正しい言葉と思うよ。とはいえ巷間では魔力の使い手は魔法使いとも呼ばれているね」
めっさファンタジーやん。ついにオレも魔法使いかあ、、、
「とはいえモンスターを問題なく倒せるには、魔法使いはニヴォー25程度に最低至る必要があって、そこまで命の危険を晒して上げられる人は少ないね。そもそもヒラーは身体能力がすごいんだから、魔法使いにはなれない可能性が高いのでは?」
べっ、別にオレの身体能力が高いのはキノコさんのお陰だし、、、あの鑑定玉がキノコさんの魔素を検出できないだけとか!? やだー。
「もう少し倒してから街に戻ろうぜ」
オレはとりあえずニヴォーを上げてみることにした。
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ギルドにゴブランの尖った左耳を提出する。1匹あたり50サンチームで15匹倒したから7フラン50サンチームだ。7枚の銀貨と5枚の銅貨で受け取る。
「今日の昼ごはんっていくらだった?」
「ヒラーが遠慮なく食べていたからね。5フランといったところだね」
ふむ、、、1フラン二千円といったところか。オレが全部倒したんだからむしろオレの方がチームに貢献しているぞ。
「じゃあ、エミール、オレらの初勝利を祝うために飲みにいこうぜ」
「In vino veritas, 酒に真実有り。悪くないね、親友となったお祝いも兼ねてね」
その晩、我々は大いに飲み、大いに騒いだ。
日本では既に唸るほど金は持っているが、ここでの倒す稼ぐ食べるというシンプルな図式は日本での仕事より多くの達成感を与えてくれた。
日本は人のためになっていない仕事が多すぎる。




