41 ギルド登録
「ジャンヌ、、、」
どうしてここに?街には入ったばかりだのに。張られていたか。薄々予想はしていたが。
「ギシェ、この鑑定玉、壊れているんじゃありませんの?」
「嬢ちゃん、下手なこと言ってもらっちゃ困りますぜ。こちとらが仕入れたばかりのものでさあ」
水晶玉から手を離すと、小さな二つの光の玉は霞んで泡沫のように消えた。なんだろう、これ、どこかで見たな。ダンジョン内のキノコさんがこんな感じで消えたんだっけ。
「じゃあ、本当にニヴォー2ということですの、、、?」
「ちょっと待ってくれ、ニヴォー2ってどういう意味だ?」
「ヒラー、君は何も知らないんだね。壁外にいたならそうかもしれないが。。。モンスターなどを倒すと、倒した人にそのモンスターの魔素の残滓が蓄積されるんだ。その残滓の量を計るのが鑑定玉だ。つまり君はモンスターを数匹倒した程度のクソザコ駆け出しギルドメンバーと同じということさ」
いや、、、まあ、、期待はそんなにしてなかったけど、多少は強くなってるじゃん?水晶玉が壊れるほど光る必要はないけどもう少しはさあ、、、ん…?キノコさんはモンスターではないということか?
「単純にそれだけならこんなに驚きませんわ、この方はこの前わたくしたちを救って下さった際には」
「ジャンヌ、その話はやめろ」
だって、こっぱずかしいじゃん?
「あなた様がそういうなら私に異論はございませんわ、代わりに御礼をちゃんとさせてくださいましね?」
この女はオレに御礼をするためにオレを脅しているのだ。
「なんだ、君たちは既に知り合いだったのかい。ヒラーも隅には置けないね。僕はエミール。ヒラーの生粋の親友さ」
今日会ったばかりだろうが、、、別に長い付き合いだから仲良くなれるわけじゃないが、、、
「あら、そうなんですの。わたくしはジャンヌ。ヒラーさんはわたくしの生粋の命の恩人ですわ」
謎に張り合うなよ、、、混じり気のある恩人ってなんだよ、、、
「ギシェのおやっさん、とりあえずこれでギルドメンバーとしての登録は完了か?」
「ああ、魔力も記録したし、エミールの従者のヒラーとして登録しておくぞ」
「(オレは召使いか、、)了解、ありがとな、おやっさん」
「ただな、ちょっと待ってくれ、聞きたいことがある」
なんだ、、、?やっぱり人にはない才能がオレには、、、!?
「そこの肩に乗っかっている猫を触らせてくれるか」
ニャムルはシャーッと威嚇して拒否した。
気位の高いメスネコだ。




