23 第一村人発見
( 日没まであと1時間くらい・・・ )
とりあえず全速力で道まで走る。
適当に歩いていたからか、沢や川には出会わず ( 出会っても生水は危険らしいが )、喉が少し乾いているが、まだ大丈夫だ。
左か右か、、、外見からは有意な違いは見当たらなかったので、左に行くことにした。人間は左に曲がることを選びやすいらしいが、右利きが多いからだろうか?俺は左利きだが。
少し全速力で進むと、田園風景が広がっていた。小麦、丘にはブドウ、川沿いには杏の木なんかが見える。どれも実はないようだ、冬小麦とかで、収穫時期は過ぎてしまっているんだろう。
間違いない、人間がいるんだ。
太陽も重力も時間も地球と同じようだから、季節はさておき、ここは地球上のどこかなんだろう。たぶん。
流石に目にも留まらぬ全速力だと人目に触れたときにやばい。完全に不審な物体。
ぶらぶら歩いていくことにする。
山羊と鶏が、何かを食んでいる。ん?よく見ると、鶏にもツノが生えて・・・オレは見なかったことにした。食べてる姿を見つめるのは失礼だしね。
すると、石造り小さな家が見えた。
ドアから、青い目をした爺さんが出てくる。農民のようないでたちだ。
「Qui est-ce!?」
大声で爺さんは叫び、オレは戸惑いを覚えた。何を言ってるのか分からない。なにか答えようとすると
≪アタマニナニカガ・・・イタイ・・≫
「そこにいるのは誰だ!?」
あれ、、、?
「いや、怪しいもんじゃないです( こんなこというやつが怪しくないわけない )。向こうの方から歩いてやってきました」
「あっちには魔の森と隣国へ至る道しかないはずだが、、、収税官吏かなにかか!?」
「 ( 日本では会社の予算を見ていたが…)いいえ、一般市民( ?)です。国の役人とかではないです」
黄昏時で、うまくお互いの姿が見えない。
「なにしにきたのだ?」
「とりあえず、お水ください」
話すと喉渇くじゃん。




