21 森は誰かと生きている
森は針葉樹と広葉樹の混交林となっており、鬱蒼としつつも、時折倒れた倒木が作り出す木漏れ日は暖かな空間を生み出していた。
洞窟の出口は少し高台になっており、よく遠くまで見えた。森が広がり、山を成している。
広葉樹のコナラ、ブナ、カエデ、針葉樹のアカマツ、クロマツ、モミ、欧米ではクリスマスツリーにも使われるトウヒが混在一体としており、地球上のどういった気候区分にいるのかよくわからない。
なぜかスギとヒノキは見当たらない。
・・・。
季節は秋の小春日和だ。
春じゃないのかだって?
なぜかオレにはカエデっぽいやつが紅葉しているように見える・・・。
森は色めき立っていた。
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気づいたら南半球に来てしまうほどオレの足は速くなっていたという結論になる恐れのある考察はヤメにして、久しぶりに見た目の前の大自然を堪能することにした。
東京は緑を放逐する意思に溢れており、奴隷のように設置された銀杏並木か、砂だらけの公園しかない。禁域の皇居くらいじゃないか?
パリを見習えよな。美しい緑にあふれた公園と、性格のひねくれたフランス人とが見事にオシャレに調和しているじゃないか。木々の栄養のために犬のフンも推進している。ハイヒールが履きやすくなり、オシャレになる。そういう循環。
倒木や木の木陰にきのこが隠れている。
可愛いやつらめ。
こいつらはまだ動かないようだ。
普通のきのこもいるみたいだが、ところどころ遠目に縮尺がおかしく、遠近感を狂わしてくるキノコがいる。色々と種類豊富そうだ。
昼下がりを少し過ぎたくらいに、池のほとりのカフェでコーヒーを嗜み、眠りに落ち、ジョギングを30分程度しかしていないので、午後の2時か3時と予想し、目の前の視界と突合させてもそれほど矛盾は感じない。
( 人が寝静まる深夜に帰るとして、、、8時間は遊べそうだな。)
オレは一斉に森に駆け入った。あたりは枝葉の擦れる音がとどろき、ひろい空間がたちまち木々の匂いで満たされた。




