第四十三章 はじまりの地
そしてあれから数年後。
あちこちから噴き出る水。
バケツで畑に水をまく人。
村の真ん中にある噴水ではしゃぐ子供たち。
打ち水で気温を下げようとする人。
ガーデニングを楽しむ人。
ブドウを踏み、ワインを作る人。
そして、できたワイン樽を運ぶ人。
村はすっかり様変わりしていた。
建設中の神殿の石垣に座り、村の様子を見るあたしたち。
「すごいね。もうこんなに。」
荒地だった村には畑。
最近は牧畜も始めたらしい。
遠くでは羊やヤギのメェーという声。
奥には牛さんもいる。
そして鳥さんも。
「ねっ。女神様みてみてー!」
あの時より少しだけ大きくなったイブちゃんが畑で取れた野菜をかごいっぱいにして持ってきていた。
ナスにキュウリにピーマンにトマト。
野菜はつやつやとしてとてもおいしそう。
「これ、イブちゃんが?」
「うん。」
「はいっ。女神様、にもあげる。」
「あはは、おいしそうなナス。ありがとね、イブちゃん。」
「うん。」
あれから何年たったのかな?
イブちゃんの頭をなでるマリアを見ながら思うあたし。
ひいふうみい…。
数えてみたけど…。
もうわかんない。
でも天界とこっちは時間違うっていうし。
イブちゃんはそんなに成長してるように見えないし。
最初に会ったころと身長も同じくらいだよね。
案外そんなに経ってないのかも…。
それにこっちの生活も楽しいしね。
天界からこの地上に降りてきていろんなことがあった。
落雷には見舞われるし。
大爆発にも巻き込まれた。
でも、イブちゃんに出会えたし、結果的に全部おけ。
おわりよければすべてよし。
「ねっ、イブちゃん次はどんな野菜育てるの?」
「うーん。おナスやトマトは作っちゃったし。」
うーんと考え込むイブちゃん。
「あっ。女神様。」
何かを思い出したかのようにぱっと笑顔になるイブちゃん。
「あのね、あのね。うちの倉庫でね。見たことない大きな種、見つけたの‼」
☆お知らせ☆
物語も終盤に入ってきました。
ページ下部よりもう一つの連載作品、魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?に飛べるリンクを追加しました。
なぜか、魔王として転生した主人公が色んなものを浄化しまくるおはなしです。
こちらも併せて読んでいただければと思います。
面白ければ評価、ブクマお願いします☆




