第三十六章 知らないものには触らない
村の東、森に近いエリアに広がる村?街?
砂地の中に、ポツンとポツンと広がる石畳。
水の枯れた大きな川。
大きな鉄の橋に乾いた砂の上に置かれた大型船。
上空から見たビルは穴が開き、いくつかは骨組みだけ。
ドラゴンにも襲われたのだろうか?
とういうか、地上にドラゴンっているの?
「ドラゴンにでも襲われたのかな…。がおーって。」
「いや、地上にドラゴンはいないでしょ…。さすがに…。」
ないないと手をひらひらと振るマリア。
「というよりは戦争じゃない?人間たち同士の争いほら。」
広場に突き刺さった棒状のモノをさして、そういうマリア。
ずいぶん昔のモノなのかさび付いてポロポロととれる。
「ええっと?これって何に使うものなの?」
分からなくてそうマリアに聞いてみる。
持ち上げようとすると結構重い。
材質は鉄。
コンコン叩くと軽い音がする。
「たぶん。空から落としてあたり一帯、爆破する類のものだと思うわ。」
慌てて持ち上げたものを離すあたし。
「触ると爆発する?」
「危ないから触らない方がいいと思う。」
「そういうのは先に言って。」
結論:中身はからでした。
☆☆☆
「なんか、地上、思ってたのと違うかも…。」
大地は荒れてるし…。
人もまばら。
その辺に爆弾生えてるし。
それに何より、おとぎ話として聞かされていた空飛ぶ列車も空飛ぶ庭園も眠らない街も何一つ、見つからない。
もしかして、最初からなかった?
それとも…。
「まっ、おとぎ話の半分はホント、半分は脚色っていうしね。全部が本当とは限らないんじゃないかしら。」
「でも、案外、そういうところに真実が隠れていたりするものよ…。」
「だから、昔話は面白いんだよね‼」
「そうね。ホントに。」




