第三十章 天使たちのお届け物
「救ってくださり?私たち、何かしましたか?」
私を現実から引き戻すようにマリアが村長に問いかける。
「とんでもございませんのじゃ。女神さまの妙薬で、救われた村人が数多くいるのじゃっ…。」
村長がそれにこたえる。
「???」
「イブの持ってきた薬がなければこの村は…。」
「今頃どうなっていたか…。」
おおおおと目頭を押さえ涙をふく村長(上半身裸)。
「村長、お気を確かに…。」
それを何人かの村人(上半身裸)が抑える。
「おおおおお…。」
この人たち服着てくれないかな?目のやり場に困るんだけど?
「これは文化、文化なのですじゃ…。」
▶︎ゲームをやめますか?
▷がんばる
▷がんばる
▼しょうがないから我慢して続ける
「それにしても妙薬…?薬…?」
そんなのあった?
「あの薬がなければ、村人たちは流行り病で…。」
しかも村人たちを流行り病から救うような…?
「それを女神様は一瞬で救ってくだされたのじゃ。」
「一瞬で?」
「そんな薬、そんな薬効のある地上の植物…。」
「そんなのスープ入れたっけ?」
間違いなく渡したのはあのスープだけ。
「それともキノコ?」
ほら、大きくなるやつとか。
え?それは漫画だけ?
マリアに聞くと、「うううん。」と首を横に振る。
「それに地上にそんな薬効の植物はないはず…。あるとしたら、天界のモノになるけど…。」
「もしかして、アリアなんか入れたんじゃない?スープに。」
「いや…。」
あたしの頭の中で思考がぐるぐる一回転。
マリアが入れてないなら、間違いなくあたしだけど。
みょうやく…。みょうやく…。薬…。
「そんなはず…ないよね」
特にそんな記憶はない。調味料以外は現地調達のはずだし…。
「は…。」
あっ。
あたしの頭の片隅にある記憶を掘り当てる。
もしかして…。
アレのこと…かな?




