第二十六章 回復薬と不死の薬?
ルンルン♪
上機嫌で坂道を下る私。
行きにほぼ何も入っていなかった手持ちのかごには女神様に分けてもらったたくさんの木の実ときのこでいっぱい。
スープも少し、分けてもらったし…。
ちょっと重いけど帰りは下り坂だし。
これで村もしばらくは安泰…かな。
「もうすぐ着くかな?」
木々の間から見え始めるひび割れた赤茶色に乾いた大地。
これが見え始めれば森の終わりは近い。
私は高い木々を抜けると、村への道を急いだ。
☆☆☆
ごほごほっ。
と咳をする村の人たち。
村では少し前から流行り病が流行中。
だから、私が森まで食料を取りに行ってたわけなんだけど。
村の人は立つのがやっとだし。
なかには寝込んでる人もいる。
「みんなー。スープもらってきたよー。あと木の実とキノコも‼」
村の真ん中にある広場に集まるみんな。
いっぱい食べて元気出してもらわなきゃ。
「まあ、たくさん。」
たくさんってほどはないけど…。
「う~ん。とってもいいにおいね。」
「イブちゃんがつくったの?」
「うううん。」
首を横に振る私。
「これはね。女神さまのスープだよ!」
「めがみさま?」
「うん!森の奥の神殿のね!」
☆☆☆
「うん、とってもおいしいわ。」
村の人からの評判は上々。
「なんだかとっても元気が出てきた気がするわ。」
「まるで魔法みたい…。」
「今なら、男たちにも負けない気がする。」
「ワイン樽だってほら。」
そう言って重たいワイン樽を軽々と持ち上げて見せる…。名前なんだっけ?忘れちゃった。村のしょ…食堂のおばちゃん。
さすがにそれは怪力すぎ?
というか、さっきまで、咳き込んでたよね?
「さ、こうしちゃいられない。急いで、仕込みの支度をしなきゃね。」
「さ、あんたたちも手伝うのよ。」
「つべこべ言わずにほら行くよ。みんなの腹はまっちゃくれねえのさっ。」
そういって、その辺の男性たちを巻き込み、食堂の中へ。
なんか、片目つぶってたけど…。
アレ。まさかウインクじゃないよね…。
だとしたらへたく…。
☆☆☆
すっーすっーと聞こえる寝息。
「ごはん、持ってきたよ。」
そう声をかけ、ベッドの上で寝たままの女の子に女神様のスープを口に運んであげる。
「ありがとう、お姉ちゃん。」
ここは村の中心にある教会。
もっともいまは診療所みたいになってるけど…。
たくさん並んだ長椅子のかわりに置かれているのはたくさんのベットだし。
いまは教会というより、病院かも。
もちろんこの教会にも、森の奥の神殿と同じように女神様の像が置かれている。
森の奥の神殿よりはだいぶ小さいけど…。
そうだ。あとであのお二人の像も作ろうかな?
なんか絵になりそうだし…。
そうだ。お礼もしなくっちゃ。
みんな元気になったみたいだし。
祭壇もないし、伝わるかどうかわからないけど…。
お祈り。
「ありがと。二人の女神様。」




