第二十一章 お掃除大作戦☆ミ
探検服をめくりあげ、お掃除用の服に着替えるあたしたち。
まずは床に散らばった落ち葉をお外へぽいっ。
部屋の汚れは心の穢れ。
きれいにしてないと気持ち悪いからね。
そして壊れたイスは分解して薪にして入り口に作ってあった焚火にくべる。
外はすっかり晴れ。
地面には水たまりとアメンボ。
植物からは朝露。
それとも昨日の雨の水?
とにかくいい天気。
昨日干した洗濯物はお外へ。
そして川からバケツで水を汲んでくると床にぶしゃー。
建物内にあった古びたデッキブラシで、埃を追い出す。
像ははたきと雑巾でピカピカに。
たまにお水でぶっかけあい。
「アリアこっちも、お願い。」
「あいよ。」
ばしゃーとぶちまけられるバケツの中身。
「ひゃっ。私じゃなくて、そっち。」
「仕返しよ。」
宙を舞うぞうきんそして、あたしの顔面をふさぐ。
「くちゃい。」
そしてびしょびしょになるあたしたちの服。
「また、洗濯物増えちゃったわね…。」
仕方ないので、制服に着替えるあたしたちなのだった。
☆☆☆
蜘蛛の巣や、ごみが取り払われ、きれいになっていくミカエル様の像。
きれいにしたあとで見たら、ちゃんと羽も生えているし、輪っかもある。
朝になって外に出たとき、建物は神殿のような形をしてたし…。
ということはミカエル様の神殿ってことなんだろうか?
よくみれば、像はお祈りのポーズをしている。
『あたしたちの旅がうまくいきますように。』
そう祈ってみるあたしたちなのだった。
☆☆☆
お供物ってコレでいいのかな?
「何それ。」
「その辺に生えてたキノコ。」
「いらん。」
「え?今いらんって声しなかった?」
「ちゃんと美味しいものお供えしてって言ってるよ。」
☆☆☆
コトコト。コトコト。コトッコト。
おおっきなお鍋で具材を煮込んでいくあたし。
ちなみに干し肉とジャガイモ、調味料は天界から持ってきたやつだけど。
後の具材は地上のもの。
その辺のよくわからない雑草とかじゃないので安心してほしい。
あとおさかなも釣ってきた。
鯛みたいだけど…鯛じゃない…。
泉で釣った鯛。
水きれーそうだから大丈夫だと思うけど。
まだバケツから出してぴちぴちしてる。
あと目が可愛い。
「いただきます。」
おさかな以外はマリアに切ってもらった。
味付けはあたし担当。
あとはちゃんと、天界にあるものと同じか、確認してから入れたし。
問題ないよね?
マリアが持ってきたバカでかいへらでかき回しながら、コトコト煮込んでいく。
スープからはぐつぐつと泡。
最初に出てきた灰汁はレードルでバケツの中へ捨てる。
灰汁はきちんと成敗しないとね。
そうこうしているうちにスープからはとってもいい匂いが。
「そろそろかな?」
ぐつぐつと煮え立つスープをちょっと味見。
「あちちちちちっ。」
しっかり、熱かった。
舌やけどしそう。
熱いけど、でもおいしい。
そして窓からの光。
「あっ。」
ミカエル様の像の真上に太陽の光。朝がやって来たみたいだった。
☆お知らせ☆
天界大図書館のひみつを改稿しました。
ラジエルの描写を追加しました。




