第二十章 三大天使☆四大天使
『ミカエル様?』
ミカエル様と言えば天界の偉い人。
三大天使のうちの一人。
三大天使は文字通り、三人いたはず。
世界を滅亡させることができるといわれるラッパをもつ、ガブリエル様。
宇宙の果て、この世の果てまで見通せるといわれる長い筒千里眼をもつ…。
☆☆☆
「いいですか、みなさん。」
「この世界には三人のとてもえらい天使がいます。」
コツコツ、黒板にチョークで文字を書くイオ先生。
「この天使たちのことを天界では三大天使と言います。」
「三大天使は継承性で現在は二人の天使が司どっています。」
二人の天使の絵を描く先生。
「一人はガブリエル。」
薄紫色のカールした髪の天使を描く。
「世界を滅亡させることができるといわれる金色のラッパを持っています。怒らせないように注意ですよ。もっとも、使われることなどめったにないのでしょうけど。」
「せんせい!もし、ガブリエル様がラッパを吹いたらどうなるんですか?」
ひとりの生徒が手を上げる。
「そうですねー。先生は見たことがないので何とも言えないですが。もし、みなさんの中に悪いことをする人がいれば飛んでくるかもしれませんね。」
「もう一人はミカエル。」
今度は髪の長い天使を描く先生。
「皆さんご存じのミカエル様です。ミカエルはこの世界のどこにいても、たとえこの世の果て、宇宙の果てにいたとしても、見通せる長い筒、千里眼を持っています。」
「どこにいても、何をしていても、ミカエル様には筒抜けです。テストでカンニングしようものなら、重い罰が待っていますよ?」
「そして現在は、空席となっていますが、三人目の天使が持つのはどんなものでも…、…ZZすることのできる…ZZです。あらゆるものを再生し、蘇らせることが…で…ZZ。」
あたしの視界が閉じては開く、閉じては開くを繰り返す。
「アリア寝てる‼寝てる‼」
「まだ、授業中だよ⁉」
隣のマリアに起こされ、っふぁあと大きなあくび。
☆☆☆
最後は寝ちゃって、先生の話聞いてなかったけど、とりあえず大体こんな感じ、ミカエル様って言えばとにかく、天界のずっと上のも~っと上の偉い人なの。
あと、めっちゃやさしいって聞く。
これはあたし情報なんだけど…。
「でも、なんでこんなところに像が?」
大きな像を見つめ、そうつぶやくあたし。
「さぁ?」
「でも、もしかしたら、大昔に地上に来たことあるのかも。」
「ミカエル様、長生きだし。」
そう付け加えるマリア。
「まっ、ミカエル様なら…。」
ありえなくはないかも…。
「とりあえず、ひと段落したら、掃除しましょ。」
「しばらくここにいることになりそうだし。あんまり、汚いのはイヤだわ。」
服についた汚れをパンパンと払い落すマリア。
「賛成。」
そしてそれに同意するあたし。
それに、ミカエル様といえば天界でも有名なえらい人。
まだ、会ったこともないけど…。
いつか…。
逢えたらいいな。




