表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空のおとしもの  作者: stardom64


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/44

第八章 天界大図書館のひみつ☆そのいちっ



放課後、学校の木製の階段を上るあたしたち。


「ところで、あたしはどこに連れてかれるの?」

前を行くマリアに問いかける。


「こんなんとこ来たことないよ?なんなら、入学の時のオリエンテーションの時以来だよ?」

「そりゃ、アリアが縁もゆかりもないところだからね…。」


「まさか、学園の七不思議のひとつ、あるはずのない地下牢…にあたしを連れて行こうと…。」


「それ、アリア、自分で答え言ってるでしょ?あるはずないって。この学園、城とか砦だったことないのよ?それに、今、私階段上ってるの?わかる?」


「…。言い返す言葉もないよ。」

そりゃ、上階に地下牢はないよね…。


「ここよ。」

天界大図書館と書かれたやたら看板の目で立ち止まるマリア。


「なんだ、図書館じゃん。あっ確かにここなら、オリエンテーションの時だけ、いや、それ以外で一回来たな。」


「何しに来たの?」

「え?窓際の陽の当たる席で、羽の天日干し…。」


「え?それ家でやってくんない?バルコニーとかで干せばいいでしょ?」

「いや、あたし、布団じゃないから。」


ギシギシとなる古い階段を登った先にあるのは天界学校の最上階、天界大図書館。

女子にはやたらと重たい、豪華な装飾の扉を開け中へ入る。


夜になったら星も見えるし、天体観測もできるってオリエンテーションの時聞いたような気がする。

あとお昼寝できる。


「ここには古今東西のあらゆる本が集まってるのよ?まあ、アリアにとっては至福のお昼寝タイムかもしんないけど。」


「今、あたしの考え読んだ?」


「読んでないし。というかそれ、いつものことだからね?気づいてないかもだけど。」


「え?あたし表情でるタイプ?」


「…。まず、ヨダレ拭こうか…。」


☆☆☆


「この時間帯なら、ここにいるはずっ…。」


重厚な扉にたどり着くとそっ~と開けるマリア。

本の保全のため、大きな窓は青いカーテンで閉ざされ、隙間から日が差し込んだ光が床をてらす。


「これじゃ、お昼寝できなくない?」

「あのね。直射日光は本を傷めるの。全部、日光が当たるところには置いてないでしょ?」


目の前には大きな湾曲した階段が二つ。上の階の書庫へと繋がっている。

壁面には天使の白く美しい彫刻とステンドグラス。


2階まである図書館の棚は本で埋め尽くされ、天井まで本が積み上げられている。


「取れない本は移動式の梯子でとるのよ。飛んで探す人もいるけどね。まぁ、借りたことないからわかんないんだろうけど…。」


少し、ほこりっぽい。そして本のにおい。

とにかくあたり一面、分厚い難しそうな本でいっぱい。


こっちはえっといっぱ…んそうた…いせいり…ろん、こっちはらんげ…るはん…すとうたんほう…き、おるれ…あんのお…とめ。


何言ってるかさっぱりわからないような難しい本ばかり。

確かにここはあたしの来るところじゃないな。


普段なら絶対入らないところ。

それに比べ、ズンズン、広い図書館の中を進んで行くマリア。


週に何回か、借りに来るらしいから、あたしより、ぜんぜん詳しい。多分どこに何の本があるかわかってる…。


というか本を探しに来たのかな?

さっきは誰かに聞いたみたいなこと言ってたけど…。


「ラジエルいるー?」


天井まで聳え立つ本棚の壁の中でそう、声をかけるマリア。

本棚の表示を見れば、歴史。


びっくりした、てっきりしゃべる本かと思ったけど。

いや、そんな本存在しないか。


ていうかその名前、隣のクラスの子だ。

あたしはそんな仲良くないというか、接点すらない。


いつもマリアと成績表の中でドンパチ日々、抗争を繰り広げている…。


てっきり仲悪いとか勝手に思ってたけど…。

なんだ。仲いいじゃん。


「なぁに?」

「あらマリアじゃない。」

「何?今日は私、当番じゃないんだけど…な。」


頭上から聞こえる可愛げな透き通った声。

というか声しか聞こえないんですけど。


かくれんぼでもしてるのかな?


というかこっちからは見えないけどどこにいるんだろ?

図書館でかくれんぼしちゃめっだぞ。


「本借りるなら…向こうにいる図書委員の子に頼んでよ。今カード目録整理してるから、いつものとこにはいないと思うけど…。」


「そうじゃなくて…。」

「?」



「何、私?」

「私に?用?」



上を見上げると本をひらいたまま、羽を開き、足をパタパタとしながら降りてくる金色の髪の女の子。



「私に何か用かしら?」



☆おしらせ☆

2026/2/27修正

一番下から二番目からの描写を追加しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ