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魔術バカと武術バカ 〜2度目の人生で才能を得た双子は自由に魔術と武術を極めます〜  作者: ライド
第1章 双子誕生編

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第6話 兄ってもしかして……

兄のソラが魔術の詠唱について考えている一方で、弟のリクは……

◆◆◆◆◆



2歳になって体が少しずつ大きくなってきたので、そろそろ本格的に武術を使い始めようかと考えている。

まぁ、それは置いておいて、俺は今とある考えが浮かんでいる。その考えとは、


     兄ってもしかして転生者......?


俺がそう考え始めたのは0歳の頃まで遡る。

まず、生まれて数ヶ月で兄は空を飛んでいた。

まずこの時点でおかしいと俺は考えた。

父ちゃんと母ちゃんは魔術の才能がある!と大騒ぎしていたが、本当にそれだけなのか?

これがまず1つ目の理由だ。


そして、2つ目の理由。

1歳になったころに俺はある悩みがあった。

それは、専属メイドのミーナからの質問。

なぜ強くなりたいのかと俺は聞かれて、分からないと答えた。何で俺は強くなりたいと思ったんだろう、とずっと考えてしまっていた。


そんな悩みを解決してくれたのが、兄のソラだった。

1歳とは思えぬ口ぶりで、俺に好きなことをするのに理由なんているか?、もし理由があるなら強くなるのが楽しいから、それで十分だと教えてくれた。


そして、その後に、兄は魔術が好きだと俺に対して打ち明けてくれた。そして、みんなには秘密だと。

その表情はすっごく笑顔で本当に魔術を好きなんだなと分かった。


そして、3つ目の理由は、何度か兄の散歩についていったことがあった。兄は空を飛んでいくと言って、俺の腕をしっかりと掴んで、荒野まで連れて行ってくれた。もちろん、これもみんなには秘密にするという条件で。


そこで見たことを、一言で言い表すと、


           異常


だった。


次から次に放たれる魔術、その魔術の痕跡で荒野はいっぱいだった。そして、それを何時間続けていたと思う?午前11時から午後の5時まで、休憩なしの6時間ぶっ続けだ。俺は魔術とやらは前世で聞いたことがあったが、使ったことはない。ただ、そんな俺でもあれの異常さは分かった。


この3つの理由から俺は兄のソラは転生者なんじゃないかと考えた。ただ、転生者だからと言って俺の兄であることは変わらない。そしてもし、転生者だったとしたら、俺も転生者ということを打ち明けたい。


次の日。


俺はソラ兄の散歩について行くことにした。

「ソラ兄、今日も散歩行くの?」

「ん?あぁ、行くぞ。最近魔術がより楽しくなってきたところなんだ!」

「そうなんだね、俺も付いていっていいかな?」

「あぁ、リクならいいぞ!まぁもちろん、魔術のことは秘密だからな?」

「分かってるよ」

俺はソラ兄がいつも練習している荒野で転生者のことについて聞こうと思っている。


「今日はソラ兄先に空飛んでっていいよ。俺後ろから走って行くから」

「リク、走って行くのか?」

「うん!荒野までの道は覚えたからね、鍛錬だよ」

「そうか、まぁじゃあついてきな」

ソラ兄はそう言うと空を飛び始めた。

「さて、俺も行くか」

俺もソラ兄の後を追って走り始めた。


荒野についた時、ソラ兄はすでに魔術の練習をしていた。

「お、案外早かったな。ちょっとそこで見てろ」

「なにかやるの?」

「あぁ、イメージの違いで、ちょっと今ある魔術を改良してみたんだ」

ソラ兄はそう言うと、右手の人差し指を立てて、空へと向けた。


「《大火炎球(だいかえんきゅう)・花火(はなび)》」


細長い炎が空高く上がり、空中で弾けた。

それはまるで、花のようだった。

そして、落ちていく火の粉が花びらが散るように見えた。


「すっげぇ……ソラ兄今のは何!?」

「今のはな、大火炎球のイメージを細長い炎が登って弾ける。弾けた姿が花のようになるのをイメージしたんだ。名付けて花火、綺麗だろ?」

「魔術ってそんなこともできるのか!?すごいな!花火……綺麗だ!」

「喜んでもらえてよかったよ。じゃあそこで見学でもしときな」


その後、ソラ兄は黙々と1人でいろんな魔術を試していた。前回、散歩についてきた時とは違い、詠唱?とかいう長い文を言わずに魔術を発動していた。

ソラ兄はたまに独り言をぶつぶつ言っている。その内容はよく分からないけど、笑顔で楽しそうだ。


あたりが暗くなってきたころ、ソラ兄はこちらへとやってきた。

「ふぅ〜結構疲れたなぁ。さて戻るか!」

「お疲れ様ソラ兄。あ、帰る前に少し聞きたいことがあるんだ。」

「お?どうした?魔術の質問か?」

「あ、いや違うんだけど。あのさ、ソラ兄ってもしかして転生者なの?」

「……は?て、てててて、転生者!?は、ははは、や、やだなぁ〜、て、転生者な訳、ないじゃないか」

ソラ兄は明らかに動揺している。

「と、と、というか転生者なんて言葉、よ、よく知ってるな?」

「あ、それは……実はソラ兄に言ってなかったけど、俺、転生者なんだ」

「………………ん?リク?お前も転生者なのか?」

「……お前も?ってことはやっぱりソラ兄も転生者なんだね!」

ソラ兄も転生者で少し安心した。

なぜ安心したかって?こんなすごい人が転生者じゃなかったら逆におかしいだろ?


その日の帰り道、


「はぁ〜まじか、双子のどっちも転生者なんてな。すげぇ偶然だな」

「そうだねソラ兄!」

「もう別に兄なんてつけないでいいぞ、疲れるだろ?」

「そんなことないけど、ソラ兄が言うならそうするよ」

「俺も前世で兄なんて呼ばれてなくてさ、なんかちょっと違和感がすごくてさ。」

「じゃあソラ!これからもよろしくね!」

「おう!リクこれからもよろしくな!」

俺とソラとの仲がこれからより深まると感じた俺だった。



――――――――――――――



そして、数年の年月が経ち……



「てめぇこら!リク!今日という今日は許さねぇぞ!まーた、魔術をバカにしやがったな!?」

「へーんだ!魔術よりも武術の方が優れてるもんねー!」

「何を〜!?お前いつも俺に負けてるじゃねぇか!」

「今日こそ勝ってみせる!魔術よりも武術の方が強いってことを俺が勝って証明するんだ!」

「じゃあ、荒野行くぞ!今日もボコしてやる!」

「今日は絶対に俺がボコす!」



俺とソラはいつも仲良く喧嘩しています。


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