第2話 ソラとリク
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よし、一旦冷静になって考えよう。
俺は転生して、赤ん坊になった。そしてこの体には魔力がある。最高だぜ!早く魔術使いたいな〜……いや待て落ち着け俺。えっと、隣には多分双子?のもう1人の赤ん坊がいる。
へぇ〜転生って双子として生まれることなんてあるんだな、というか転生の仕組みってなんだろう。魔術でできるのか?気になるな〜
俺がいろいろと考えていたら、
「まぁかわいい!見てよ!双子の子よ!」
「おぉ!そっくりな顔だなぁ!青色の髪と赤色の髪の双子か!俺らの髪の色と同じだな!名前は決めてあるのか?」
「そうね!名前は決めてあるの!この青色の髪の子がソラ=フェルスで赤色の髪の子がリク=フェルス!それがこの子達の名前よ!」
親らしき人の喋り声が聞こえる。名前が決められたらしい。俺はどっちだ?まだ目が開かないから分からない。
俺は静かに持ち上げられた。
「ソラの名前はね、どこまでも広がる空のように大きく自由に育ってほしい。そんな想いを込めたの」
俺の名前がソラらしい。じゃあもう1人がリクか。
「いい名前だな、リクはどうだ?」
「リクはね、大地のように力強く、そしてたくましく育ってほしい。そんな想いを込めたの」
「どっちもいい名前だな。この2人の今後がすごく楽しみだな」
「本当にそう!でも忙しくなるから、パパもしっかりね?」
「もちろんだよ!2人でしっかり育てよう」
いい夫婦の子として生まれたなと感じた。
――――――――――――――
数ヶ月の月日が流れた。
今の俺はというと――、
自分の部屋で空を飛んでいた。
いろいろと数ヶ月で調べてみたが、どうやらこの世界は前世と同じ世界で俺が死んだ時からまだ5年も経っていなかった。そして、俺が生まれた家は、下級貴族のフェルス家だということがわかった。生活には困らなさそうだ。これなら魔術を安心して極められる。
すると、俺の部屋の扉が開いた。
「ソラく〜ん、ミルクの時間ですよ〜!」
そう言って入ってきたのは母さんだった。
「まぁパパ、大変!ソラが空を飛んでるわ!幻覚でもみているのかしら!」
そう母さんが叫ぶと、すぐに父さんがやってきた。
「ハッハッハッ!そんなわけないだろマイハニー!……ってえぇ!?えぇぇぇ!?」
「ほらね、飛んでいるでしょう?どうしましょう、何か変なものでも食べたのかしら」
「マイハニーよ、これは魔術の《飛翔》というやつだよ。ソラはきっと魔術の才能に溢れているのかもしろない!将来すごい魔術師になるかも」
「まぁ嬉しいわ!」
俺は数ヶ月の間、この小さな体で何ができるかと考えていた、まだ攻撃系魔術は危険だと考えたので、今は移動系魔術の《飛翔》を試していた。それを母さんと父さんに見つかるのは計算外だった。できたら隠していたかったが、まぁ仕方がない。これからはできるだけ密かに練習をしよう。
ただまぁそんなことは置いておいて、この体はすごい……魔力がすごく溢れてくる。もう少し大きくなったらいろんな魔術を試してみたい。でも前世の記憶があるなんて誰にも言えないなぁ。
「あら?パパ、今廊下を何かが通らなかったかしら」
「えっ!?なんだって!?敵なのか!?必ず守ってみせるぞマイハニーよ!」
父さんは廊下に素早く出て行った。そして、
「マイハニーよ!!!大変だ!リクが走っているぞ!」
「まぁパパ、嘘はいけませんよ、私は騙されませんからね?」
そう言いながら母さんは廊下へと顔を出す。
「あらあら!大変、リクが本当に走っているわ!まだ生まれて数ヶ月なのに……リクはきっとすごい運動神経を持っているのね!将来は武術を使うんじゃないかしら」
「それは楽しみだな!ハッハッハッ!」
弟のリクってもしかして……
俺はふと頭の中に転生者という文字が浮かんだ。
と思ったけどまさかな、そんなことはないだろう……多分。
◆◆◆◆◆ 一方その頃、
すげぇ!すげぇ!走れる!走れるぞ〜!!!こんなに動き回れるのは初めてだ!
って父ちゃんと母ちゃんだ!驚いてるなぁ!
まぁそうだよな、普通に考えたら生後数ヶ月の赤ちゃんが廊下を全力疾走で走ってるんだ。それは驚くよな。
まぁそれよりも、小さな時から体を動かしとかないとな!いろいろな武術をこれから極めるんだ!しっかり鍛えとかないと!
それはそうと、兄は空を飛んでるのか?
前世で聞いたことがある。空を飛ぶ魔術とやらが存在するのだと。
まだ赤ちゃんだよな……?
俺と同じ転生者……?
まさかな、双子の兄弟がどっちも転生者なんてそんなわけないよな。うん。ない……と思う。




