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ちび白猫と小さな赤ちゃんと現代ダンジョンへ  作者: 南瓜と北狐


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90/125

90 バケツプリン

 清美ちゃんのスマホに連絡してみたよ。


「清美ちゃん、明日はどんな感じかわかる?」

「ウチらは学校で待機やなー」

「良かったー。みんなも総攻撃にかり出されるんじゃないかって心配したよ」

「陸軍大学校は軍閥貴族の子女が多いからなー。軍閥貴族は自分の子供を危険なところにやらんみたいでなー。攻撃されるようなことがあったら地下のシェルターに避難するようになっとるわー」

「そういうことかー。前にガーゴイル討伐に行かされてたから今回もそうなるかなって」

「金髪派閥からウチらに総攻撃に参加する話がきたんやけどなー。赤髪派閥の校長が断ってくれたわー」

「……清美ちゃんたちが総攻撃に参加する話があったんだ。校長先生はいい人みたいだね」

「校長は軍閥貴族の中の軍閥貴族みたいな人間でなー。全然やわー。断ったのも赤の魔道甲冑があるからウチらが前に出たら邪魔やって言うとったわー」

「赤の魔道甲冑かー」

「赤の魔道甲冑にメッチャ自信あるみたいやったなー。それで赤の魔道甲冑をバックにつけた赤髪派閥のやつらがいばりまくりでなー。ウチに襲いかかってきて、めんどくさいわー」

「清美ちゃん、大丈夫?」

「大丈夫、大丈夫。美紀ちゃんにもらったアイテムボックスで全部川に捨てとるからなー。それに卒業まであと少しやしなー」

「やっぱり軍閥貴族ってダメだよね」

「そうやなー。今さらやけどなー。ロクでもないわー」

「佳代ねえと哲雄にいは大丈夫そう?」

「2人は宮崎の氾濫に派遣されとるわー。氾濫のたびにいろいろなところに行かされてなー。新婚やのに大変やわー」

「佳代ねえと哲雄にいも明日の総攻撃に参加させられないのは良かったよ」


 ◇


『ただいまー』

「おかえりーなの」

「みぃー」『おかえりーにゃの。美紀ちゃん、今日は早かったの』

『日本政府がエルフの国に宣戦布告したって話を聞いたからね。明日の正午にエルフの国を総攻撃だって』

「みぃー」『空間ネットワークのニュースサイトでもトップニュースになってるの。赤の魔道甲冑が出てくるそうなの』

『ヴァルキュリア紅は出ていかないかなー。清美ちゃんたちはみんな陸軍大学校で待機だし、なにかあったら地下シェルターに避難するんだって。佳代ねえと哲雄にいは宮崎で氾濫討伐中だからね』

「みんな安心なのー」

『今は安心だけどねー。ヴァルキュリア紅が出ないことがわかったり、戦争が長引たりしたら、みんながかり出される気がするんだよね。その時にどうするか考えておかないと』

「軍閥貴族を滅ぼした方が早いの」

『本当にそうだよねー』



「赤の魔道甲冑はとっても強いの。レベル8781なの。ドラゴンも1000体くらいなら1秒で倒せるの。でも日本政府とは関係ないの。エルフさんが赤の魔道甲冑の大切な人やものを攻撃しなければ、赤の魔道甲冑がエルフさんを攻撃することはないの。メール送信なの」

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


「攻撃したらいけない場所なの? 四国と川崎の陸軍大学校と宮崎なの。戦争が長引いたら場所が変わるかもしれないの。メール送信なの」

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


「エルフさんからまたきたの。攻撃したらいい場所なの? 難しいの。メグちゃん、エルフさんが攻撃したらいい場所を教えてほしいそうなの」

「みぃー」『ちょっと待つの。アドバイスさんに聞いてみるの。……陸軍司令部、中央直轄軍本部、基地、駐屯地、通信設備にゃの。首相官邸、貴族院、議員宿舎、官庁関係、貴族のお屋敷、貴族たちの避難場所もにゃの。地図や建物の中の資料も出しておくの。空軍基地も抑えておいた方がいいそうにゃの』

「メールに資料をつけて送信なの。ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの。今日はプリンをたくさん食べなきゃいけないから大変なの」



『みんな晩ご飯できたよー』

「にゃう」『いつもより豪華なのです。たくさんなのです』

「みぃー」『グラタンもたくさんあるの』

『今日は時間があったから、たくさん作ってみたよ』

「もぐもぐなのー」

『ジョーちゃん、そのプリン、今日何個目かなー?』

「1個目なのー」

『ウソをつく子は、くすぐりの刑だよ』

「くすぐるのは反則なのー。クスクスなのー」


 ◇


 今日も大学をお休みしたわたしは空間ネットワークの動画サイトを見ているよ。大宮ダンジョンの周りの様子がライブで映っていたからね。動画の説明は[大宮ダンジョンの周りなのです]だって。誰のお友達が撮ってるんだろうね。


 正午になると同時にモノリスからウィンドウドラゴンが3体飛び出してきて、ウィンドウブレスでモノリスの周りにいた中央直轄軍を殲滅したよ。あっという間だった。1分もかかっていなかったよ。

 それからは異世界の街の上をたくさん飛んでいた飛行機械が、モノリスから次々に出てきて、編隊を組んで東京方面に飛んでいったよ。

 後から見た報道によると、飛行機械の部隊は陸軍司令部、中央直轄軍本部、首相官邸、貴族院、官庁他の日本中枢を的確に攻めて、あっという間に占拠したんだそうな。


 3日後の正午には、赤髪の首相が大日本帝国の無条件降伏を宣言していたよ。


 ◇


「軍閥貴族はいなくなった方がいいの。軍閥貴族の天下りもいらないの。メール送信なの」

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


「軍閥貴族の財閥もなくなった方がいいの。メール送信なの」

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


「メグちゃん、エルフさんが軍閥貴族の関係者がわかる資料がほしいそうなの」

「みぃー」『ジョーちゃん、ちょっと待つの。アドバイスさんに相談してみるの』

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


「メグちゃん、エルフさんが軍閥貴族の私有財産がわかる資料がほしいそうなの」

「みぃー」『ジョーちゃん、ちょっと待つの。アドバイスさんに相談してみるの』

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


「陸軍を減らすけど、どれくらい残しますかなの? 難しいの。メグちゃん、エルフさんに陸軍をどれくらい残すか聞かれたの」

「みぃー」『アドバイスさんに相談してみるの。魔物討伐をする目的の陸軍なら80万人もいらないそうにゃの。5万人で十分にゃの』

「ありがとなの。陸軍は5万人残せば十分なの。メール送信なの」

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


「海軍と空軍はいりますかなの? 難しいの。メグちゃん、エルフさんに海軍と空軍がいるか聞かれたの」

「みぃー」『ジョーちゃん、海軍と空軍はそのままにしておいた方がいいそうにゃの』

「ありがとなの。海軍と空軍は残しておいた方がいいの。メール送信なの」

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


「メグちゃん、エルフさんが陸軍で残しておいたらいい人を知りたいそうなの」

「みぃー」『ジョーちゃん、ちょっと待つの。アドバイスさんに相談してみるの』

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


「メグちゃん、エルフさんが陸軍で部隊をまかせたらいい人を知りたいそうなの」

「みぃー」『ジョーちゃん、ちょっと待つの。アドバイスさんに相談してみるの』

「資料に清美ちゃんたちの名前も足しておくの。メール送信なの」

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


「メグちゃん、エルフさんが軍閥貴族関係の財閥を知りたいそうなの」

「みぃー」『ジョーちゃん、ちょっと待つの。アドバイスさんに相談してみるの』

「ふーなの。メールのあとのこの1杯がおいしいの」


『ジョーちゃん、バケツプリンのバケツがどんどん増えているけど、なにか知ってる?』

「しまったの。証拠隠滅をわすれていたの」

『フッフッフ。白状したね、容疑者ジョーちゃん』

「無罪なの。黙秘権をこうしするの」

『もう遅いかなー』



 クローエアリエル聖樹国は、大日本帝国の貴族制度廃止と元軍閥貴族と関係者の私有財産没収と公職追放を行なったよ。

 日本国民の多くはこれを歓迎したそうな。みんな軍閥貴族をきらっていたみたい。

 次は軍閥貴族関係の財閥解体もやるって。

 陸軍は80万人体制から5万人体制に大幅削減された。魔物氾濫に対処するだけなら、80万人もいらないんだって。海軍と空軍は今まで通り。


 大日本帝国が激動の時代を迎える中、わたしは大学を卒業して社会人になったよ。

次はMMJに少しの間だけ入社予定です。しばらく間があくと思いますが、また書きためたら投稿するのでよろしくお願いします。


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