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ちび白猫と小さな赤ちゃんと現代ダンジョンへ  作者: 南瓜と北狐


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67 北海道観光

『メグちゃん、スキンヘッドおじさんの奥さんが「MMJの仕事が少ない」って言ってたよ』

「みぃー」『MMJにスマホを作ってもらうの。ポップル社の委託生産にゃの』

『スマホって作るのが難しいんじゃないの?』

「かんたんにつくれるようにがんばったのー」

「みぃー」『わたしとジョーちゃんでがんばったの。アドバイスさんの技術指導にゃの」

『作る時のことも考えたんだー。メグちゃんもジョーちゃんも偉いねー』

「えへへなのー」

「みぃー」『スマホの部品の作り方も、美容品の作り方と同じにしてるの。刻印魔法陣を刻んだ魔鉄の板に素材を乗せて魔力を流すだけで部品がポンッとできるの。6個の部品を作って組み立てれば、スマホが完成にゃの』

「6こみんな、360そうのせきそうまほうじんなのー。つくるのがとってもたいへんだったのー」

『360層の積層魔法陣を6枚も作ったんだー。すごいねー。聞いただけで頭がクラクラしてくるよ。偉いねー。ヨイコヨイコ』

「えへへなのー。たくさんがんばったのー」

「みぃー」『たぶん360層の製造用の刻印魔法陣を正確に刻めるのは、ジョーちゃんと美紀ちゃんの2人しかいにゃいの。アドバイスさんに言われて欺瞞用魔法陣も乗せたし、遠隔操作で魔法陣を壊す機能も入れたの。ハイテク魔法陣にゃの』

『ハイテクすぎて何をどうやっているか全然わからないよ』

「みぃー」『ハイテクにゃの。ふふふーにゃの。スマホの素材は魔鉄と安い透明スライムの魔核にゃの』

『宿敵の魔核!』


 わたしはピコンとひらめいたよ。材料が宿敵の魔核だから、売れれば売れるほど、宿敵が討伐されるということを。これはチャンスだ。逃したらいけないチャンスだ。


『わたしもスマホ作りを手伝うよ』

「みぃー」『ありがとうにゃの。美紀ちゃんには製造用の刻印魔法陣作りをお願いするの』

『まかせておいて。わたしがんばるよ』


 ◇


『メグちゃん、院長先生の甥のおじさんが「松高に移って受注がかなり減った」って言ってたよ。お隣りの工場の』

「みぃー」『ジョーちゃん、空間通信カードを院長先生の実家の工場で作ってもらってもいいの?』

「いいのー」

「みぃー」『ジョーちゃんにOKをもらったの。お隣りの工場に空間通信カードの生産を依頼するの。ポップル社の委託生産にゃの』

『空間通信カードって作るの難しいんじゃないの?』

「かんたんにつくれるようにがんばったのー」

「みぃー」『副触手にもらった作り方をわたしとジョーちゃんで簡単に作れるようにしたの。アドバイスさんの技術指導にゃの」

『作る時のことも考えたんだー。2人とも偉いねー』

「えへへなのー」

「みぃー」『空間通信カードの作り方も、スマホの部品の作り方と同じにゃの。刻印魔法陣を刻んだ魔鉄の板に素材を乗せて魔力を流すだけで空間通信カードがポンッにゃの』

「120そうのせきそうまほうじんなのー。つくるのがたいへんだったのー」

『がんばったんだねー。ヨイコヨイコ』

「えへへなのー。がんばったのー」

「みぃー」『製造用の刻印魔法陣には、アドバイスさんに言われて欺瞞用魔法陣も乗せたし、遠隔操作で魔法陣を壊す機能も入れたの。ハイテク魔法陣にゃの』

『スマホの部品の時にじっくり見てみたけど、やっぱりハイテクすぎて何をどうしてるのか、さっぱりわからなかったよ』

「みぃー」『ハイテクにゃの。ふふふーにゃの。空間通信カードの素材は安い透明スライムの魔核にゃの。魔核1個でカードが10枚作れるの』

『宿敵の魔核!』


 わたしはピコンとひらめいたよ。美容品の時と、スマホの部品の時に続いてもう3回目だけどね。材料が宿敵の魔核だから、売れれば売れるほど、宿敵が討伐されるということを。これはチャンスだ。逃したらいけないチャンスだ。


『わたしも空間通信カード作りを手伝うよ』

「みぃー」『ありがとうにゃの。美紀ちゃんには製造用の刻印魔法陣作りをお願いするの』

『まかせておいて。わたしがんばるよ』


 ◇


「みぃっみぃみぃーみぃー♪みぃーみぃー♪…………」

「ハッピーバースディー♪トゥーユウー♪…………」

「にゃっにゃにゃーにゃうー♪みにゃうーにゃー♪…………」


 七夕の日、メグちゃん、ジョーちゃん、イーちゃんの3人がハッピーバースディーダンスを披露して、わたしの誕生日を祝ってくれたよ。

 しゃがんでパッと立ち上がって両手両足を広げたり、ピョンピョン飛び跳ねたり、クネクネしたり。小学校の運動会でやったダンスを思い出すね。みんなの一生懸命さが伝わってくるダンスだよ。


「みきちゃん、おたんじょうびおめでとうなのー」

「みぃー」『美紀ちゃん、お誕生日おめでとうにゃの』

「にゃう」『美紀ちゃん、お誕生日おめでとうなのです』


『みんな、かわいいダンス、ありがとう。とってもうれしいよ』


 わたしももう18歳、成人だ。聞いてるかい、わたしの身体。もう成人したからね。小学4年生の時から身長が6ミリしか増えてないよ。追い上げを期待して待ってるからね。


 メグちゃんもジョーちゃんも3歳になっても、赤ちゃんとちび子猫のままで、見た目がほとんど変わってないんだよね。

 イーちゃんは7年前くらいに生まれたそうだけど、誕生日はわからないそうな。だからメグちゃんとジョーちゃんの誕生日をイーちゃんの誕生日ということにしたよ。


 ◇


 平日は探索者高校で座学、学校が終わったらメグちゃんやジョーちゃんと遊んだり、何かを作ったり、サザビール社に行ったり。

 土曜日は撫子ちゃんや海里ちゃんと遊んだり、沖縄に行って清美ちゃんや由美ちゃんと遊んだり。

 日曜日はメグちゃんやジョーちゃんと養護院に行ったり。買い物に行ったり、ご飯を食べに行ったり。

 ダンジョンはドラゴンネストダンジョンのギガントゴーレム谷に週に1〜2時間、出かけるくらいかな。一応これでも受験生だから、受験生らしくしないとね。

 平穏でのんびりした日が続いているうちに夏休みがきたよ。



「みきちゃん、おはようなのー」

『ジョーちゃん、おはようー……北海道のキグルミ?』


 朝起きると、ジョーちゃんが全身白タイツに緑の北海道の地図の真ん中から顔を出してるというおもしろい格好になっていたよ。


「みぃー」『美紀ちゃん、おはようにゃのー』

『メグちゃん、おはようー……五稜郭のキグルミ?』

「みぃー」『ジョーちゃんと意見が分かれたの。わたしはラノベに出てくる五稜郭がオススメだったの。ジョーちゃんはあの北海道の形が気にいったの』


『2人とも、おもしろい格好だね』

「ちがうのー。カッコいいかっこうなのー』


 ジョーちゃんに謎のこだわりがあったよ。


 ヴァルキュリア紅で高高度飛行すれば、あっという間に北海道到着。上空から見ると、ジョーちゃんの北海道のキグルミと同じ形をしてるね。

 メグちゃんのキグルミの五稜郭公園、札幌時計台、小樽の運河やガラス工房、市場と観光地巡り兼グルメ旅を楽しんだよ。小樽のガラス工房でコップ作りに挑戦しようと思ったけど、予約がいっぱいで出来なかったよ、残念。


『イーちゃんもこれたら良かったのにねー』

「みぃー」『副触手にお仕事で呼び出されたの。しかたがにゃいの』

「いやなのです。おしごといやなのです。いきたくないのですっていってたのー」

「みぃー」『副触手のお仕事は、見習いだから何ももらってないって言ってたの』

『触手社会はきびしいね。イーちゃんにたくさんお土産をあげないとね』

「イーちゃんに、こんどほっかいどうをあんないしてあげるっていってきたのー」

『いっしょにイーちゃんを案内してあげようか』

「ひとりでだいじょうぶなのー」


 これが親離れというやつだね。ジョーちゃんももう3歳かー。子供の成長は早いね。


 釧路湿原はちょっと見に行ってみたけど、中には入らなかったよ。3年前の大規模氾濫であらわれた白オオカミたちが釧路湿原を占拠中だって。中に入ったら襲われるそうな。遠くから見た釧路湿原では、子オオカミたちがキャンキャンクンクン遊んでいたよ。


「小さなオオカミかわいいのー」

『コロコロ転がって遊んでるねー』


 ジョーちゃんの方が小さいし、かわいいけどねー。


 ◇


「みぃー」『カニ、おいしいの。カニを食べる時は静かににゃるの』

『念話だから食べながら話せるけどねー』

「みぃー」『ジョーちゃんは静かにゃの』

『カニの殻はとってあるから、いつもと同じご飯のはずなんだけど?』

「おいしかったから、ゆっくりたべてたのー。イーちゃんのおみやげにカニたくさんもってかえるのー」

『あとで買いにいこうね』


「このおすし、ピリピリなのー」

『ワサビ、はいってた? ごめんね。こっちがワサビ抜きだよ』

「みぃー」『ジョーちゃんが、お寿司が出てきたら、すぐに飛びついて食べたの』

「ごめんなさいなの」

『ちゃんと、ごめんなさいできて偉いねー』


 養護院の子やイーちゃんのお土産にカニをたくさん買ったよ。時間停止のアイテムボックスは便利だね。

 海鮮丼弁当もお土産にいいかなと思ったけど、ちびっこたちには食べにくそうだったから、北海寿司弁当をチョイス。メグちゃんとジョーちゃんの食レポに合わせて、ワサビ抜きで、ウニを玉子に変えてもらったよ。70人前でも4時間でできるってすごいね。

 レーズンバターサンド、黒い恋人、生キャラメルも爆買いしたよ。


「みぃー」『また北海道にきたいの』

『札幌ダンジョンに登録したから、すぐにこれるよ』

「あしたもくるのー」

『明日は養護院あそびに行くから、明後日にしようね』

「クロたちにおすしをあげるのー」

『お寿司はダメかなー。クロたちは大丈夫でも他の金魚たちのお腹が痛くなっちゃうよ』

「やめておくのー」

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