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ちび白猫と小さな赤ちゃんと現代ダンジョンへ  作者: 南瓜と北狐


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47 メグちゃんとジョーちゃんの2歳の誕生日

 ホームルームでは去年と同じように年間スケジュールとカリキュラムが配られたよ。

 試験は今年も前期中間試験、期末試験、後期中間試験、期末試験の計4回。

 撫子ちゃんも海里ちゃんも座学では学年トップ10の成績を維持している。2人はレベルが上がったおかげだって言ってるけど、元から成績が良かったんだと思うよ。恥ずかしながらわたしは座学では学年1位を独走中だ。ジョーちゃんの情報板領域のおかげで憶えたいと思ったことは憶えられるからね。カンニングじゃないよ。

 アニメの高校生みたいに試験前にみんなで集まって試験勉強をしてもいいけど、座学の日は毎日撫子ちゃんと海里ちゃんと集まって宿題を写しあってるし、試験前日の座学の授業でも大量の宿題が出るからね。宿題出しすぎなんだよ、探索者高校!

 カリキュラムは4月座学。5月の連休明け1〜2週目座学、3〜4周目ダンジョン、5〜6周目座学と1年生と期間をずらしてダンジョンに入る形だね。

 イベントは4月のダンジョンレクリエーションがなくなっていたよ。クラスが持ち上がりだから親睦を深める必要がないから中止にして、座学の時間に当てるそうな。学校対抗戦関係のイベントは去年通り。そして3月に修学旅行が入っていたよ。初修学旅行だ、どんなだろうね。


 ◇


「美紀ねえ、今回のバッグです」

「ありがとね。たしかに。これが代金だよ」

「ありがとう」


 夏鈴ちゃんの住むマンションにきているよ。マンションは、夏鈴ちゃんが院長先生の紹介で借りた物だよ。進学した高校の近くにね。


「夏鈴ちゃん、高校はどう? 変な先生や生徒はいない?」

「入学したばかりだけど大丈夫な感じ。変な人がきてもわたしのレベル203が火を吹くからね。美紀ねえのパワーレベリングのおかげだよ。ありがとね、美紀ねえ」

「どういたしまして」

「美紀ねえの方は大丈夫? あの大久保先生とか」

「関わらないから大丈夫だよ。もしきてもわたしのレベル318が火を吹くよ」

「美紀ねえ、わたしたちのレベルって世界記録を抜いてるよね。いいのかな」

「いいの、いいの。バレなければ大丈夫だよ。鑑定板でも測定できないし。夏鈴ちゃんも内緒にしておいてね」

「変な人が寄ってくるんだよね。わかったー」


 ◇


「かりんちゃんのおうち、ひろかったのー」

「みぃー」『3LDKの家族用マンションなの』

『夏鈴ちゃんのおうちを勝手に探検したらダメだよ』

「ひろいおうち、いいのー」

『高校を卒業したら広い家を借りるのもいいね。でも前に借りようとして失敗したからなー』

「みぃー」『マリーアントワネットは言ったの。借りれにゃいにゃら、買えばいいじゃにゃいの』

『マリーアントワネットは言ってないけど、買っちゃうのはいい手だよね。保証人がいなくても大丈夫だし』

「ひろいおうち、かうのー」

『高校を卒業したらの話だからね』


 ◇


『新魔法陣開発、うまくいかないねー』

「みきちゃん、しょんぼりなのー」

『ゴールデンウィーク、まるまる使って成果がゼロだったからねー』

「みぃー」『新しい魔法陣にゃんて簡単に見つかる物じゃにゃいって、アドバイスさんが言ってるの』

『だよねー。簡単に見つかるなら、みんなノーベル魔法学賞をとってるよね』

「むずかしいのー」

『知ってる魔法陣をいろいろ重ねて試したけど、全部ダメだったからね。今はお手上げかなー。新しい手法か魔法陣を手にいれないと、これ以上はむずかしいねー』


 ゴールデンウィークを使って、島屋ダンジョンの31階層で、新魔法陣開発をしていたけど、失敗に終わっちゃったよ。黒ウサギくんも、わたしをなぐさめようと駆けよってきてくれた。

 光属性の上級攻撃魔法ジャッジメントレイを超える攻撃魔法がほしいから、何か考えないとね。


 ◇


「ハッピーバースディー♪メグちゃんー♪ハッピバースディー♪ジョーちゃん♪ハッピバースディー♪……」

『メグちゃん、ジョーちゃん、2歳のお誕生日おめでとう』

 パーン♪パ~ン♪パーン♪・・・


 メグちゃんとジョーちゃんによるクラッカー20連発だよ。楽しそうにクラッカーを鳴らして遊んでいるね。2人とも自分で鳴らしてみたいって立候補したんだ。わたしはパチパチ拍手で参加だよ。

 2人の2歳の誕生日のお祝いをするために31階層の入口ホールにきてるよ。


『次はケーキのロウソクを吹き消してみて、今年は2本に増えたから手強いよ』


 今年の誕生日ケーキはわたしが作ってみた。クリスマスケーキの時みたいに養護院の佐藤先生に指導をお願いしてね。中学生女子組みんなが参加して料理教室みたいになっていたよ。

 何度か失敗もあったけど、ヴァルキュリア紅を描いた誕生日ケーキが完成したよ。メグちゃんとジョーちゃんは、わたしが作るケーキをずっとつまみ食いしていたからサプライズはないけど。


「みぃー」『ふーーーっにゃの』

「ふーーなのー。ふーーなのー」

『おめでとう』パチパチパチ


 去年ロウソクを吹き消せなかったジョーちゃんも今年はちゃんと吹き消せたよ。赤ちゃんの成長は早いね。

 気のせいか見た目が赤ちゃんとちび子猫のままで変わってないようにも見えるけど、よくあることだからね。小学生に見えないこともないわたしみたいに。


『次はカンパイだよ』

「みぃー」『かんぱーいにゃのーー』

『かんぱーいなのー』


 メグちゃんもジョーちゃんもパーティー料理をバクバク食べ始めたよ。

 2人のリクエストがあったから、料理もわたしが作ったよ。なんでも焼き肉のタレを使った簡単唐揚げの味が、お店の唐揚げよりおいしくて好きなんだそうな。だから今回の料理のメインは大量の巻き寿司と大量の唐揚げにしたよ。たんと食べて大きくおなり。


『今年の誕生日プレゼントは、メグちゃんにはピンクの携帯伝話、ジョーちゃんにはグリーンの携帯伝話だよ。はい、どうぞ』

「みぃー」『ありがとうにゃの』

『ありがとうなのー』

『どうやっているかわからないけど、2人が練習をして、伝話で他の人と話せるようになったからね。この伝話を使って自由に話してね』

「みぃー」『たくさん使うのー』

「じょうほういたりょういきにとりこんだのー」

『ジョーちゃんは携帯伝話機が好きだもんね』

『2人は何かやってみたいことはある?』

「スマホをつくるのー」

「みぃー」『わたしもにゃのー』

『スマホをつくる以外はー?』

「うーんなのー。うーんなのー」

「みぃー」『おいしい物をたくさん食べたいのー』

「わたしもなのー」

「みぃー」『春休みの時みたいにいろいろにゃところに行ってみるのも楽しそうにゃの』

「わたしもなのー」


 この後ボードゲームをたくさんして、今年もたくさん負けたよ。

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