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ちび白猫と小さな赤ちゃんと現代ダンジョンへ  作者: 南瓜と北狐


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38/90

38 ミスリル

10月の学校対抗戦県大会の応援に動員されたよ。うちのクラスは1日目午後担当。会場は松高基地の横の競技場。養護院の隣の隣だね。


 メグちゃんとジョーちゃんの今日の服は、緑のジャージの上下で[めぐ][じょー]というゼッケンをつけてるよ。メグちゃんの説明によると部屋着のジャージじゃなくてオシャレ用のジャージだそうな。わたしには説明されても違いがわからなかったよ。


 観客席は満員だ。高校生が多め。応援団やチアガールも見える。金赤紫緑髪腰パン軍団ややまんばミニスカ軍団も目立つよ。最新トレンドファッションおそるべしだね。

 わたしは撫子ちゃんと海里ちゃんと並んで観戦。メグちゃんとジョーちゃんは、会場を飛びまわって遊んでいるね。

 

 試合はよくわからないうちに終わっていたよ。1時間の試合時間のはずが10分でコールド負け。テレビのスポーツ放送みたいに解説がほしかった。

 2日間にわたるリーグ戦は0勝4敗で敗退。残念な結果に。


 ◇


 71階層 レベル131 シャドウ

 72階層 レベル136 フレイムシャドウ

 73階層 レベル141 アイスシャドウ

 74階層 レベル146 レッドシャドウ

 75階層 レベル151 ダークシャドウ

 76階層 レベル156 イビルシャドウ

 77階層 レベル161 デスシャドウ

 78階層 レベル166 デバインシャドウ

 79階層 レベル171 アビスシャドウ

 80階層 レベル191 シャドウリッチ [ゲートキーパー]

 81階層 レベル176 シャドウエルダートレント

 82階層 レベル181 シャドウトロール

 83階層 レベル186 シャドウミノタウロス

 84階層 レベル191 シャドウサーペント

 85階層 レベル196 シャドウワーム

 86階層 レベル201 シャドウミスリルゴーレム


 86階層のシャドウミスリルゴーレムを倒したところで、メグちゃん(アドバイスさん)から超お得情報が入ったよ。


「みぃー」『シャドウミスリルゴーレムの魔核を合成すればミスリルができるの。魔核2個で63グラムできるそうにゃの』

『メグちゃん、すごいよ。大儲けの予感だよ。ありがとね』

「みぃー」『大儲けのお金で株を買いまくるの』


 ミスリルゴーレムの魔核の合成は、鍛治魔法でもできるということで、海里ちゃんに合成を、撫子ちゃんにインゴットへの成型を依頼してみたよ。報酬は売却収入のうち、それぞれ5%を提示したら一発OK。


 ◇


『とおー』

「とおーなのー」

「みぃー」『とおーにゃのー』


 わたしたちは華麗にダンジョンを囲む塀を飛び越えたよ。


「こんにちはー。買い取りお願いしまーす」

「またミスリルインゴットか。次からミスリルインゴットの売り先は、サザビール社かお前の友人の家を頼った方がいいぞ」

「まずいですか?」

「お前の収入が多すぎるんだ。何度も言っているが探索者協会から漏れて変なやつが寄ってくるぞ」

「わかりましたー」


『とおー』

「とおーなのー」

「みぃー」『とおーにゃのー』


 ◇


 12月に入って撫子ちゃんが男子に告白されることが増えたって。なんでもクリスマス前の駆け込み告白だそうな。

 わたしたちにはこないねと海里ちゃんに話してみると、海里ちゃんにも1件あったんだと。ここにも裏切り者がいたよ。[海里ちゃん、お前もか]だね。

 今年の身体測定で身長が少し縮んでいたから、髪をととのえ直して1ミリ増に落ちついた。縮むのだけは許さないよ。絶許だ、身長くん。


 高校のクラスは、元青髪くんがおとなしいせいか落ちついている。金髪くんと赤髪くんが菜々子ちゃんに告白してフラれたのもあるんだとか。

 このまま平穏な日々が続いておくれ。


 わたしが買った鈴木魔機社の株価が下がっていたから、お得だねと買い増ししたよ。がんばって上がってくれたまえ。


 サザビール社には夏鈴ちゃんの都合やバッグ製作スピードに合わせて、1〜2週間に一度行ってるよ。毎回6個ずつ持ち込んでいるけど、マジックバッグの買い取り価格は下がらないね。需要が大きいのかな。


 ◇


『寮から養護院に行く道もずいぶん通いなれたよ』

「まいしゅう、とおってるのー」

『もう目をつむっていても歩けるよ。ほら』

「みぃー」『美紀ちゃん、あれに攻撃されているの』

『あれ? 攻撃?』


 ???目を開けても、わからないね。


『メグちゃん、攻撃って?」

「うしろなのー」


 後ろを振り向くと、なんだか懐かしい感触が顔をおおったよ。これはあれだ。わたしは冷静にパニックになって、顔におおいかぶさっていた宿敵を収納した。


 〈宿敵を収納〉


 わたしに不意討ちとは。やるな、宿敵。さすがわたしの宿敵だ。


「たくさん、きてるのー」


 わたしはあわてて冷静に周りを見まわした。いたよ、用水路を宿敵たちが団子になって流れてきている。


 〈宿敵たちを収納〉


 宿敵たちを収納した。 あっ、また来たよ。


 〈宿敵たちを収納〉


 まただ


 〈宿敵たちを収納〉・・・〈宿敵たちを収納〉


 収納した宿敵が150体を超えた。もうダメだ。これ以上はわたしの精神が持たない。


『もう無理だ。メグちゃん、ジョーちゃん、撤退するよ』


 わたしは養護院に向かって戦略的撤退をしたよ。宿敵たちは用水路だけじゃなく、道にまであふれていた。 わたしには道にいる宿敵たちを収納するしかなかったよ。

 後日、この異常な事件の原因が判明した。ため池、宿敵の巣窟の放水口の柵が壊れていたんだ。宿敵には最低でも五重の柵が必要だと思うよ。


 収納した宿敵たちをどうしよう?

 アイツらを自由にさせるのは危険だ。油断できない。今日だっていつの間にか攻撃されていたし。宿敵のことだから知らないうちにアイテムボックスから出てきそう。

 そうだ! 今のアイテムボックスに封印機能を追加して宿敵封印用のアイテムボックスにすればいいんだ! もうひとつアイテムボックスを作って、それに宿敵以外の物を移そう。一刻も早く。


『メグちゃん、アイテムボックスに何か封印用の機能ってある?』

「みぃー」『封印用にゃの?……封印用はにゃいの。でも入出庫機能の出入口のところに空間遮断機能をつけられるそうにゃの。これをつけると大きな岩の一部をザクッと収納したりできるの。出口部分につけると中に入れた物が出口で引っかかってもザクッと安心にゃの』

『空間遮断いいね。それをつけるよ』

「みぃー」『あとは補助機能に空間波遮断をつければアイテムボックス本体の影空間がほとんど隔離できるの。それなら封印用と言えるかもしれにゃいの』

『それもいいね。その2つで改造しちゃうよ」


 ミスリルブレスレット(アイテムボックス、耐熱耐寒機能、サイズ調整機能付、残枠4)

   宿敵封印用アイテムボックス

    容量  30m×30m×30m

    入出庫 思念指定選択20m以内

        空間遮断機能

    検索  リスト型思念検索

    保管  時間停止

    補助  個人認証、鑑定阻害、空間波遮断


 これで宿敵たちも出てこれまい。永久封印だ。

 あとはわたしが普段使いするアイテムボックスを作って、宿敵たち以外の物を慎重に移さないと。


『わたしの右腕に封印された宿敵たちが暴れてるー』

「みきちゃんがともやになったのー」

「みぃ」『……』


 ちょっと中二病智也の真似をしてみたけど、メグちゃんとジョーちゃんとわたしには不評だったね。もう封印しよう。


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