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第34話【残り1日】
第34話【残り1日】
5月4日
僕は秘密基地にずっといた。
体調は加速するように衰弱していた。
クッションの上で丸くなり、浅い呼吸を繰り返している。
黒い羽からは艶が消えていた。
「ピヨ……」「ピョ……」
ヒヨコたちが、マサオの体に顔を埋めて、震えていた。
「神奈月さま、少しお休みを取られてはいかがですか」
長谷川さんが僕を心配して声をかけてくれる。
「明日、学校の裏門に車でお迎えにあがります」
一礼して去っていく。
僕はまた失うのか。
心が引き裂かれるあの痛みをもう一度。
あの辛さを。
正直、耐えられるか、分からない。
だから、こいつはこんなに隠そうとしたのかもしれない。
何度も呼吸をしているか確認してしまう。
明日になったら・・・僕は。
――残り1日




