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188 それぞれの道へ

【人物設定・アイリス】

金髪の妹系元気っ子で、第二王女。

冒険者として活動している時はポニーテールだが、それ以外はロングヘアーにしている。

出会った当初は12~13歳くらいなので、胸は小さい。

冒険者活動時はフリルスカートとブラウス着用。


【人物設定・胡桃】

制服はブレザー。

中学生にしては身長が低いのは、成長障害の為。

胸は小さい。

黒い髪のセミロングにカチューシャを着けている。

「そうか。 二人はガルタイトの再開発に行くのか」


「ええ。 私達が今後の贖罪の為に出来る事はこれしかないからね」


「歪み切ったガルタイトを新たな形で作られるからな。 俺と瑠美奈はそれに参加する事にしたんだ」


 暫くの休みを貰い、エリス王女からガルタイトの再開発が出来るようになったと報告があった。

 とはいえ、まだ疲れが癒えないメンバーもいるのを理解しているのか、参加要請はしなかったのだ。

 ここを守る人員も必要なので、強制ではないようだが、鴫野と京終さんがそのガルタイトの再開発に参加を表明した。

 そのことをたった今、俺達に伝えに来てくれたのだ。

 二人は今でも俺達への罪悪感が拭いきれないらしく、それを少しでもと思っての決断のようだ。


「リックさんとリリアさんも参加するみたいだし、魔族側からはザッケローニさんと三人の幼な妻たちも参加するみたい」


「あー、あの人たちか」


 リックさんとリリアさんも参加を表明したし、あの魔族の夫婦も参加するのか。

 そうなるとシンシアさんも参加という事になるのかな?

 もう、旧ガルタイトの脅威に対応する必要はないみたいだし。


「そうなると、暫くは会えないね」


「そうなるわね。 でも、永遠の別れではないからね」


「ああ。 再開発が落ち着いたらここに戻るさ」


「分かった。 土産話、楽しみにしてるよ」


「おーい、ガルタイトへ向かう魔導馬車が出るぞー」


「あ、はい」


「じゃあ、またな」


「ああ、頑張れよ」


「ええ、そちらもね」


 リックさんの声を聴いて、鴫野と京終さんは俺達にいつかの再会を誓って、魔導馬車に乗り込んだ。

 そして、その魔導馬車はガルタイトへ向けて出発していくのだった。


「もう見えなくなったね」


「ああ。 魔導馬車はスピードがあるからな。 しかし、あれからゼイドラムも太っ腹になったなぁ」


「魔導馬車が量産されて、世界各地に普及されたからね。 まだ二週間しか経ってないのにね」


 そう。

 あれから約二週間の間に、ゼイドラムから魔導馬車の量産と共に世界各地への普及を始めたのだ。

 シャルロット女王による仕込みらしく、クロウ中佐は頭を抱えたとはルーク王子から聞いたのだが。

 それを思い出したひなたと由奈は、俺と一緒に苦笑いしていた。


「まぁ、馬が数を減らしていて、育てる環境が無くなった事も量産を急いだ要因なのかもね」


「ああ、ヘキサ公国が壊滅したからな」


「うん。 あそこは馬の飼育も盛んだったしね」


 アイリスからはその魔導馬車の量産を急いだ背景を語り、それに納得したエミリーもヘキサ公国が馬の飼育が盛んだったことを思い出していた。

 そういやエミリーはヘキサ公国出身だったな。

 あれで馬もほぼ死んだようなので、今まで通りの飼育ができなくなったという事だろう。


「後輩達は?」


「ここに残るそうだよ。 あと、クロさんとミナトさんはリックさん達より先にガルタイトへ向かったみたい」


「あの二人も再開発に参加したのか」


「別れの挨拶もなしにね。 まぁ、二人はある意味曰く付きだし仕方がないんだろうね」


 なお、アイリス曰く後輩達はガイアブルク王都に残り、クロとミナトは鴫野達よりも先にガルタイトへ向かったと言う。

 別れの挨拶もなしに向かったそうで、アイリスは少し不服だったが、クロは今では整形されてるが安川のクローンホムンクルスの一体に憑依転生され、ミナトに至っては暗殺された直後にメイドホムンクルスの一体に憑依転生しているのだ。

 そういった枷があるためか、二人はそそくさとガルタイトに向かったのだろう。

 俺達は別に気にしちゃいないんだけどな……。


「さて、俺達はどうしようか?」


「貰った報酬もまだあるし、もう少しだけ疲れを癒しちゃおうよ」


「そうだね。 未だに私は身体が痛むしね」


「あはは、そうだね」


「じゃあ、そろそろ戻ろうか? クリスタと胡桃とクレアが待ってる」


「うん、戻ろう!」


 そろそろ昼になるので、俺達も未だに残る疲れを癒すために、自宅となっているアイリスの別荘に戻った。

 そこでは、クレアとクリスタ、そして胡桃が留守番しているのだから……。



あと2話で完結する予定です。


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