166 決戦に向けた暁斗達の強化 その3
「いっけぇっ! クロスブレード!!」
「アクセルスマッシュ!!」
「くっ! なんのっ!!」
「うわあぁっ!!」
「きゃあっ!!」
「よし、ここまで!!」
ランニングが終わり、一呼吸を入れてから俺と由奈、そしてひなたは後輩達と訓練をしていた。
今回の審判は、ひなたが担当している。
こうして交えてみると後輩達の成長を実感できる。
「しかし、ここまで後輩達は強くなってたなんてな」
「まぁ、暁斗くんが胡桃ちゃんと一緒に二つの精霊の契約に行ってた間に、後輩達も冒険者としての実績も積んでたしね」
「でも、暁斗くんも慣れない槍でよくやってるよ」
ひなた曰く、俺が胡桃と二つの精霊を契約している間には、冒険者としての実績も積んでいたとの事。
魔物に対しても、対人戦においてもここまで強くなれば上手くやっていけるだろう。
とはいえ、俺もまだ慣れない槍で奮闘したのもあるが……。
「暁斗先輩、すごいですね。 由奈先輩からは槍はまだ慣れてないって聞きましたが」
「ああ、まだ上手く使いこなせてない。 それでも、七絵達の成長はすごいな」
「そうですか。 えへへ……♪」
一息いれている間に、七絵が俺の元に来て話しかけて来た。
七絵も俺がまだ槍の扱いには慣れていない事を由奈から聞いていたみたいだ。
それを認めつつも、俺は七絵達の成長を認める旨の発言をする。
褒められて嬉しいのか、七絵がすごくいい笑顔を浮かべていた。
「魔法寄りの子の訓練がもうすぐ始まるね。 エミリーさん達、回復したのかな?」
「そのようだな。 俺達も見に行くか?」
「うん。 魔法寄りの子の今の強さも気になるしね」
「私達もいいですか?」
「ああ、一緒に見てやるといい。 友人としてのフォローも必要だろうし」
魔法寄りの後輩の子達が移動しているのをひなたが見た。
どうやら、訓練を始めるようだが、エミリーやアイリス達は回復したのだろうか?
とはいえ、魔法系の後輩の強さも見ておく必要があるし、七絵達を連れて移動することにした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「あれ、鴫野に京終さん?」
「ああ、佐々木達か。 俺達も彼らと一緒に訓練することにしたんだ」
「冒険者活動の合間に?」
「ええ。 私達は、魔法がからっきしだしね。 いくつかは使えるようにしておきたいのよ。 ガルタイトに居た頃はあまり魔法の訓練はやってなかったし」
「ああ、なるほどね……」
後輩達の訓練を見ようとしていた所で、鴫野と京終さんを見かけたので声を掛けてみた。
どうやら二人も魔法系の後輩達に混じって訓練をするようだ。
二人とも一応【勇者】の素質は持っているが、ガルタイトに居た頃は魔法の訓練はあまりできなかったらしい。
なので、冒険者活動の合間で訓練をしようというのだ。
「お待たせ……。 遅くなって……ごめんね」
「さぁ、魔法関連の授業から始めよっか。 まずは……」
鴫野と京終さんが来るのはエミリー達も知っているようで、後輩達の復習ついでに魔法の授業をするようだ。
やったと思っても、いざとなって忘れてたというのはありえるしな。
「あ、お兄ちゃん。 ひなたお姉ちゃんと由奈お姉ちゃんも」
「アイリスもあのランニングの疲労から回復したのか?」
「うん、何とかね。 今回は、あの二人も一緒に訓練するから、授業の時間になるしね、私的にはお兄ちゃんとここで合流できたのは丁度良かったよ」
「丁度よかった? どういう事?」
「一応、さっきお父さん……、クリストフ国王から入って来た最新の報告をいくつかしようと思ってね」
授業の開始を見届ける俺達にアイリスが声を掛ける。
どうもクリストフ国王から入って来た最新の情報を伝えたかったみたいだが?
「最新の情報? もしや、ガルタイト関連でか? イリアさん達がそこの付近に中間基地を設けて様子を見るって事だが……」
「それもあるけど、また別の情報もね」
「別の?」
「うん。 周辺国やこの国周りでね」
「分かった。 場所を変えようか。 七絵達はそのまま授業の様子を見てくれ」
「はい」
エミリーとクレアによる魔法の授業をやっている間に、俺とひなたと由奈とアイリスは場所を変えてクリストフ国王からの新たな情報を聞く事にした。
アイリスが言う別の情報と言うのが気になるな。
どんな内容なんだろうか?
周辺国やここ周りに関連しているものもあるらしいが……。
よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。
作者のモチベーションの維持に繋がります。




