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いっせいノーデ!  作者: 乙島仟
第1章 一誠&ノーデ(小学生編I)
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第10話 VS鋭人 開始

本日も深夜ですね。

たぶん誰も見てない時間帯だけどそれはそれでいいのです。

更新時間にも謎のこだわりを感じ始めているので。本編も数遊びだし。

それでは本編です。


 鋭人は両手を目一杯広げて、宣言した。

「【ッせいので、〝雨〟】」

 鋭人の宣言とともに、普段は透明な技板が青く光り、雨の絵が浮かび上がる。たしか、カナデといってた神社の祭りの時もそうだった。音に反応して光る、単なるおもちゃ扱いしかしてなかった技板だが、これならもっていないと対応した技を放っても光らないから不正がまるわかり、ってことか。

 そして鋭人は相変わらず最初の〝い〟が聞こえない掛け声。それはさておき、魂胆見え見えだぜ。

 俺はわざと右の小指だけを下ろした。

「【いっせいのーで〝晴れ〟】」

 俺は勢いよくグーの形を振り下ろし、宣言。直後、太陽を模した技板の絵が赤く輝く。

 鋭人はどこの指もあげていない。

「「〝ツインパワー〟」」

 俺と鋭人の声が重なる。

 これで〝手術ポイント〟が5pt、俺に入る。これは大きい。


 Turn 2

 Eito 0pt         Issei 0→5pt(T.P.) 

【〝sunny〟Lv.1(S1)】    

 R●●●●●        R●●●●()

 L●●●●●         L●●●●● 


 しかし、鋭人は右手の上3本の指でパチンと鳴らしてこう宣言した。

「【〝トリック!〟】」

 ⁉ しまった。

「一本下げて〝ツインパワー〟封じでもしたつもりか。まだまだだな。」

 瞬きすれば、ノーデがいつもの〝イセノ〟投影をしている。


 Turn 3

 Eito 0→5pt?       Issei 5→0pt?  

【〝trick〟Lv.2(S1)】       

 R○○○●●        R●●●●()

 L●●●●●        L●●●●● 


 この〝イセノ〟の投影もかなり改良されたので、私ノーデがまとめておきましょう。

 〝イセノ〟投影は5行構成です。

 1行目のターン数は変更なし。2行目は選手名、および〝手術ポイント〟なるものの明記です。選手名はアルファベット表記され、その名前の右に〝手術ポイント〟が表示されています。〝手術ポイント〟は通常〝手術〟を使うことで1ptずつ貯められ、ある程度貯めると強力な技が放てるようになります。また、〝手術ポイント〟は〝ツインパワー〟を起こすことで貯めることもでき、ツインパワーの略称、T.P.で表現します。具体的なことは直後の映像を振り返りましょう。


「えーと。これはどういう状況なのでしょう?」

「そういえば、ナユユは〝イセノ〟あんまり知らないんだっけ。俺が解説してあげよう。」

 初心者のナユユさんに、トーモさんが得意げに解説を始めます。

「〝ツインパワー〟というのは自分と相手の上げた指の形が同じ時に発動するんだ。そして発動させた側が〝手術ポイント〟5pt獲得できて有利なんだ。」

「へえ。ということは一番際最初のターンで九山君が小指だけ上げなかったのは……」

「相手に〝ツインパワー〟を起こさせないため、だな。」


 これは一誠の一瞬の瞬きのうちに、私ノーデが処理した映像でした。さて、説明に戻りましょう。

 3行目は宣言された数、および技の記載です。この表記は宣言した選手名の下に表記しており、技にはその技のレベル、および攻撃力を記載しています。

 レベルとは〝イセノ〟の技1つ1つにある階級で、0~10で振り分けられ、強い技ほど大きい傾向があります。また1人につき使える技のレベルとターン数を合わせた合計は100と決まっているので、レベルの大きい大技はそう何個も使えない仕組みとなっています。

 一方、攻撃力は弱い方から順にS1、S2……で割り振られているもので、Sは〝シールド〟の略。〝シールド〟はこの後の振り返り映像にも出てくる攻撃を防ぐ技ですね。S1は〝シールド〟1枚分、S2は〝シールド〟2枚分あれば防げる攻撃ですよという意味です。

 4、5行目は指のお互いの形を現したもの。●が指を下げている箇所、○が指を上げている箇所、固められたらその指には点をつけ、さらに状態異常になれば、それに合わせた表記になります。


 〝イセノ〟投影についてはこんな感じです。それぞれの技についてはトーモさんの解説の続きでも振り返りましょう。

「今の〝トリック〟って技は、自分の指が全部動くときに相手と〝手術ポイント〟を交換できる技だ。つまり、今は一誠が得たポイントを奪われようとする状況なわけで。」

「【〝シールド〟】」

 一誠は右手を横に流してそう宣言しています。技板は黄色い光の軌跡を描き、さながら三日月のよう。

「ああいう風に、基本は〝シールド〟でそれを防ぐってわけよ。でも〝シールド〟はコストで〝手術ポイント〟5ptを前もってためとかないといけない。あと、公式ルールだと相手が技を放った直後10秒くらいまでに宣言しないと無効になっちゃうんだ。」

「瞬間的な判断も大切ということですか。」

「そう、あと、〝シールド〟って言ってもすべての技を防げるわけじゃないんだ。特に攻撃技は攻撃力が鍵を握ってて、攻撃力が低い技は同じ防御力の技だと防がれてしまう。普通の技は大体S1だから〝シールド〟1枚で防げるけど、S2、S3ってなるとだめなんだ。」

「へえ、いろいろと複雑ですね。」

「なれたらすぐさ。」

「教えてくれてありがとうございます。」


 ノーデも思考の整理がしやすかったです。

 ちなみにルール上では〝シールド〟で技を防ぐということになりますが、〝イセノ〟投影ではそのターン中技の効果が適用され、(一応「?」表記はしていますが)次のターンで修正しているという扱いにしています。

  そしてもちろん、慣れない選手のために、複雑な処理を瞬時に処理する腕輪もあるようです。ちょうど鋭人がつけているのがそう。ディスプレイ表示でいろいろとわかる仕様。最近では刺激が強い立体映像が流れるものまであって、技術の進歩は恐ろしいものですね。まあ、最新式の私には劣りますが。それともちろん、どれも高価な代物で、持ってるのは一握りの人物です。

「【ッせいので〝晴れ〟】」

 鋭人は自らの右指5本を上げて固めたようです。

 さて、次に一誠に瞬きされるのはいつやら。


なんか、大半が表記の説明になっちゃったな。

まあ、これ以降こんなに詳しく説明する機会ないので。

次回は3/9です。よろしくおねがいします。


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