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3.レベル0な件について。

その日の夜。

私は変わらずベッドで横になっていた。

ずうっと、天井を眺めるのもさすがに飽きてくる。

暇つぶしがてらにアレクに聞きたいことがあったため

誰もいない部屋の中で私はアレクを呼び出す。

(アレク。)

『はい。お呼びでしょうか。』

(私の…ラピスラズリのステータスって見れる?)

『可能です。』

(じゃあ、見せてくれる?)

『かしこまりました。』

その瞬間、私の目の前には透明な

ステータス画面が現れた。


【ラピスラズリ】

種族:魔族

年齢:0歳 HP:10 筋力:0 防御:0 魔力:0

スキル:回想(リコレクション):EX

固有スキル:魔王継承

称号《魔王の娘》


ん?錯覚かと疑いもう一度見てみる。

(ねぇ…アレク。)

『なんでしょう。』

(どれもこれもレベル0なんですけど!?)

『はい。』

いやいやいやちょっと待ってくれ。

レベル0って一体どういうことなんだ。

魔王の娘でありながらもステータス画面の

データは全て0じゃない。

『現在のラピス様は生後間もない乳児でございます。』

(それは分かってる!!)

『まだ身体が成長しておりません。』

(……。)

『歩くこともまだ不可能』

『言語能力も未発達でございます。』

つまり?何を言いたいんだアレク。

『今の段階では、ラピス様は何もできません。』

グサッ!!

元カレに刺された時よりも強い痛みが走った。

あぁ…。私は今何も出来ない。

ただの赤ちゃんなんだ…。トホホ…。

(じゃあ…今は何をすればいいの?)

『成長してください。』

(身も蓋もない!)

『事実でございます。』

(もっと…こう最初から最強です!みたいなものはないの?)

『ありません。』

(チート能力的なものは?)

『現在は回想(リコレクション)のみです。』

(いや、それ知識系のスキルじゃん!)

『非常に強いスキルですよ。』

(でも今は、赤ちゃんなんだから無理じゃない!)

『仕方がないことです。』

(……。)

これ以上言っても、無理な気がするな。

転生したら魔王(推し)の娘。

さらにチートスキル持ち

よくあるライトノベルで

最初から最強な力を持っていて無双していく流れだと

思っていたのに。

ステータス画面を見ればどれもこれもレベル0ばかり。

(赤ちゃんって結構厳しいんだね。)

『そうですね…。ですが』

アレクは淡々と告げた。

『レベル0は別に悪いことではありません。』

(え?)

『ラピス様はまだ生まれたばかりです。』

『これから成長して経験を積むことで

ステータスは変わっていきます。』

『また、ラピス様には魔王ルシファー様から

受け継いだスキルがあります。』

(魔王継承のこと?)

『はい。』

『今は、眠っているスキルですが…。』

『成長した時には役立つでしょう。』

(なるほどね…。)

今は何もできないレベル0。

けれど、それで終わりではない。

逆に言えば、これから強くなれるということだ。

さっきまで凹んでいたが、アレクの助言により

心のHPはMAXとなった。

(さてと、じゃあまずは歩けるようになることからね。)

『適切な目標です。』

(それから喋れるようになって…)

(その次に魔法を使えるようになって。)

(それからは…ルシファー(パパ)みたいに強くなること!)

アレクは沈黙していたが…。

(アレク?私変なこと言った?)

『いいえ。とてもいい計画です。』

(そう。ありがと!)

時間はまだたっぷりあるのだ。

長い時間を利用して着々と計画を進めていく。

心配はない。

私にはゲームの知識があり

原作も知っているし、

今は有能なスキル回想(リコレクション)があるのだから。

(待っててね。)

(私が絶対にルシファー達を守るんだから!)

読んでいただきありがとうございます!

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