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第57話 排除対象――世界が壊れる日

空が――


割れた。


「……っ!?」


誰かが声を上げる。


エルドラ上空。


青空が、ひび割れるように歪んでいる。


「……来たな」


俺――アルクは静かに言う。


―――


都市中枢。


リナが震える指で空を指す。


「……全部」


一拍。


「繋がってる」


その声は、今までと違う。


深い。


広い。


―――


「……やりすぎだろ」


ロイドが苦笑する。


だが。


目は笑っていない。


「完全に“排除”だな」


セリナが呟く。


―――


空間が裂ける。


その奥。


無数の“視線”。


「――対象、確認」


重なる声。


「排除開始」


―――


圧。


今までとは比べ物にならない。


「……っ!」


ミレイアが膝をつく。


「これは……!」


エリシアも動けない。


―――


「アルク……!」


リナの声。


だが。


震えていない。


―――


「大丈夫」


小さく言う。


一歩前へ。


―――


「来い」


短く。


―――


その瞬間。


世界が崩れる。


地面が消える。


空が歪む。


「……は?」


ロイドが叫ぶ。


「街が……!」


―――


「消されてる」


リナが言う。


「存在ごと」


―――


「ふざけんな」


俺は呟く。


その瞬間。


錬金術。


最大展開。


―――


「再構築」


消えた部分が戻る。


だが。


追いつかない。


「……っ!」


―――


「アルク!」


リナが叫ぶ。


「全部は無理!」


―――


「分かってる」


一拍。


「だから」


「やり方を変える」


―――


その瞬間。


リナの目が変わる。


完全に。


「……繋がった」


静かな声。


―――


「何がだ」


ロイドが聞く。


リナはゆっくりと答える。


「全部」


一拍。


「この世界も」


「外側も」


「同じ流れ」


―――


空気が止まる。


「……お前」


セリナが呟く。


「見えてんのか?」


「うん」


迷いがない。


―――


「アルク」


リナが言う。


「今なら」


一拍。


「全部止められる」


―――


「……代償は」


俺は聞く。


リナは少しだけ笑う。


「ちょっとだけ無理する」


―――


「ダメだ」


即答。


―――


「でも」


一歩近づく。


そのまま。


少しだけ寄り添う。


「一人じゃない」


一拍。


「一緒にやる」


―――


その言葉。


重い。


―――


「……分かった」


短く答える。


―――


その瞬間。


二人の流れが重なる。


「……!」


世界が変わる。


―――


「見える」


俺も呟く。


すべて。


繋がり。


構造。


分岐。


―――


「ここだ」


リナが指す。


一点。


―――


「……やるぞ」


「うん」


―――


同時に動く。


―――


「固定」


「分解」


「再構築」


―――


世界が止まる。


完全に。


―――


「……なっ!?」


観測者の声。


初めて。


明確な驚き。


―――


「不可能」


「この領域は」


「干渉不能のはず」


―――


「関係ない」


俺は言う。


「繋がってるなら」


一拍。


「触れる」


―――


その瞬間。


観測者の構造が露出する。


「……!」


―――


「ここだ」


核。


―――


「終わりだ」


一撃。


―――


沈黙。


空が戻る。


地面が戻る。


世界が安定する。


―――


「……消えた?」


ロイドが呟く。


「一部な」


俺は言う。


一拍。


「まだいる」


―――


リナがふらつく。


「……っ」


支える。


「大丈夫か」


「……うん」


弱く笑う。


「ちょっとだけ……見すぎた」


―――


そのまま。


完全に寄りかかる。


力が抜けている。


―――


「……無茶すんな」


「でも」


一拍。


「止められた」


小さく笑う。


―――


夜。


温泉。


今日は――静かすぎる。


余韻。


そして。


疲労。


―――


リナが隣にいる。


少しだけ元気を取り戻している。


「……アルク」


「ん」


「見えたよ」


一拍。


「全部」


―――


「何が」


「終わり」


静かな声。


―――


「……そうか」


―――


そのまま。


手を重ねる。


今度は。


強く。


離さないように。


―――


「一緒に行く」


リナが言う。


「最後まで」


―――


「当たり前だ」


短く答える。


―――


そのまま。


静かに。


近づく。


今までで一番。


深く。


長く。


触れる。


―――


「……これで」


リナが小さく言う。


「いける」


―――


その頃。


観測者の“本体”。


「……損失、確認」


複数の声。


だが。


―――


「排除、継続」


一拍。


「最終段階へ移行」


―――


戦いは。


終わりに近づいている。


次は――


「最終決戦」


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