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第7話 ウハ・アイヒョ

日曜日の夜、休日中だというのにメール


モバイル環境整備に伴い、テレビが映らなくなるという連絡



 今週、月曜から金曜までの朝9時から夜8時まで、毎日11時間


 来週、月曜の午前0時から、金曜の24時まで120時間


 独自に開発したモバイル通信用の基地局と、オフィス・アンテナを

 連続稼働して試験をする間、地上波テレビは一切、映らなくなります


 これは、地上波テレビ周波数帯をモバイル用に切り替えて利用するためで


 そもそも、この時間帯、君達は職務中で地上波テレビなど観ていないから

 関係無いだろうが、連絡しておく


 それから、ヨーロッペ式モバイル通信方式を採用している

 モバイル端末やスマホは完全に使えなくなります


 少なくとも、会社敷地内では使用できなくなります

 会社で業務用に支給しているモバイル端末やスマホは

 全てアメカ式なので影響はありませんが


 個人的にヨーロッペ式を使っている人は、必要ならば

 アメカ式を採用しているモバイル端末やスマホを買って下さい

 昼休みに社員食堂で社員向けに格安割引販売もします。



というような内容のメール


 あー、地上波テレビなんか見ないから特に影響は無いか

 それに、月曜から金曜までなら作業場で仕事だから関係ない

 スマホはアメカ式だし影響ないし


などと想いながらメール・チェック

早くも、月曜日にチェックするために

アクセス可能になるフォルダ名が送付されている



[ ufa aihyo : ウハ アイヒョ ] それを壊せ



え? それを壊せ? それって? どれ? 壊せ? どうやって?

てか、直訳だと、そうだけど

”偉い俺様の邪魔だから壊せ” ってな意味かな?


どこかの破壊工作員への指示書類みたいなフォルダ名



フォルダ内を予習してみると


なんか、色んな勢力の多種多様な思惑が介入して

人的要因が複雑になってきている。


独立当初は内政干渉してきたのは、宗主国だった帝国だけだったし

介入している外国も冷戦に突入した

アメカ、ロアシ両国だけだったのが介入している国が増え


思惑が入り組んだスパゲッティ・インシデント化して

複数の国が複数勢力の裏の裏の顔役となって仕掛けていて

表の顔役がダミーだったり、傀儡だったり、操り人業だったりして

実際の人的要因トレースが面倒というか難しくなっている。


なんか、まだ作業開始していないのに

漂う面倒くささに、うんざり・・


後世に影響を与えた風化しなかった人的要因を絞り込むのは

結構に大変な作業っぽい。


あまり削りすぎると、スカスカになってしまうけれども

あれも、これもと要因として後年まで影響が残ったとしていくと

あまりにも、つじつまが合わなくなる・・・


この頃から、高性能データベースとか、インターネットとかが

普及したので、フォルダ内に記録されているデータ量も桁違い。


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人的要因 3a : ルワスタン コガメ大統領



[ kasino ambapo maisha yako inakuwa Chip


 カシノ アンバポ マイシャ ヨコ イナクマ チッ]



 貴殿の人生がチップになるカジノ



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ザイスタン歴39年、クーデターによりルワスタン新政府を樹立した

ザイスタンの西にある隣国ルワスタン国の大統領、コガメは

緩衝地帯であるザイスタン東部の脅威を除くだけでは足りず

オレ・サ・マーダー政権を打倒して

ルワスタンの傀儡政権をザイスタンに作る計画を実行に移した


計画は、ザイスタン東部・ルワスタン西部にある

緩衝地帯を平定しての安全保障のためであると公表


そう公表するアフリコ新世代の指導者コガメに対して

マーダー時代末期に政権支援から撤退したアメカが支援し

緩衝地帯での戦闘を黙認させた


という状況が展開していた。



アメカの熟練した軍事オブザーバーによって、

ルワスタンはオレ・サ・マーダー政権打倒計画において

最大の協力を担った。


ザイスタン解放民主勢力連合(AFDL)内に

ルワスタン軍からも熟練した軍人が派兵され

地上部隊による作戦を支援した。


コガメ大統領は国際社会へとザイスタン内戦に介入する

大義名分として、悪役を指定した


その悪役は ”[ mauaji : マウアジ ] 虐殺”

と呼ばれるテロリスト集団で


大義名分は


 テロリスト集団 ”マウアジ” は

 ザイスタン東部からルワスタン政府に対して攻撃を行い

 ルワスタンへ侵攻する計画を実行しようとしている

 それに対抗するために、仕方なく部隊を送り

 ザイスタン東部・ルワスタン西部を平定する


 マウアジが潜伏する難民キャンプを解体し

 ルワスタンの敵であるテロリストを撃破するための

 軍事行動であり、決して隣国への侵攻や侵略ではない


というものだった。


急激に過激化した「マウアジ」に対する

国防上の目的という大義名分を掲げていたが、

複数の目的を侵攻により達成しようとしていたのは明らかだった。



別の可能性として、ルワスタンがザイスタン東部を欲した可能性がある。

ザイスタン歴39年から45年まで在任したコガメ大統領は、

アメカ駐ルワスタン大使に「大ルワスタン構想」を語った。


その構想は、古代ルワスタンがザイスタン東部を領有しており、

この地域が歴史的にはルワスタン領になるべきとするものであった。


ただし、ルワスタンが現実的な領土要求を行ったことは無く

ザイスタンの紛争においてしばしば資源の違法取得が行われてきており、

ルワスタンも資源略奪により富を得てきたが、

大ルワスタン構想による活動団体の存在は否定されている。


・・・


実際の所、ザイスタン東部は


 セイ・ジーン時代の権力者

 オレ・サ・マーダー時代の権力者

 ルワスタン前政権の権力者


が、それぞれ自分の軍隊を引き連れて

裏組織化したゲリラや武装組織が潜伏


ルワスタンやザイスタンでクーデターを起こして

政権を武力制圧により転覆させて

権力を取り戻そうとしていた。


そして、その活動の資金源として

闇鉱山の争奪戦が繰り返されている

無政府状態の紛争地域だった。


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人的要因 3b : ローラン・マ・ダーニ


[Mtu kuwapumbaza washupavu

 ムトゥ クワプムバザ ワシュパブ]


 狂信者を騙す男


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アフリコに広がった民主化の流れは、内外からの圧力としてザイスタンにも及んだ

中央政府は弱体化し、オレ・サ・マーダー政権に対する内部からの抵抗もあって


首都キシャサからは距離があり

主要産業である鉱業の中心地であるザイスタン東部で反政府主義者が勢力を確立

最終的にこの戦争に勝利したローラン・マ・ダーニもまた、その一員であった。


アメカ支援などもあって東部における反政府運動は活発化

オレ・サ・マーダー政権による統制は、もはや不可能となりつつあった。


それぞれの思惑から周辺諸国も介入し、

反オレ・サ・マーダー勢力に対して工作を行うなど積極的に関与。


ザイスタン歴41年1月にザイスタン政府は東部の統制を完全に失う


ザイスタン歴41年8月に

ザイスタン国内の不安定要因であった東部国境付近のサブとジロの民族紛争は、

遂に領内のサブ系最大勢力「ヨソモーノ」大蜂起に発展


ザイスタン歴41年8月31日 ルワスタンのサブ族も軍事行動に参加した。


ザイスタン東部の不安定な社会情勢により反乱が勃発していたものの、

この反乱は一般的な反乱とは異なり、

ルワスタン軍がザイスタンのサブ族を雇って扇動したものであった。


反乱の初期目標は虐殺を続けるジロ過激派の壊滅であったが

反乱軍がサブ族の支配下にある期間は長いものでは無かった

反乱軍は広範な民衆の支援を得て反乱から

全国的な革命運動へと変質したのである。



ザイスタン歴41年10月

人民革命党のローラン・マ・ダーニが反政府勢力を結集して

解放民主勢力連合 (AFDL) を結成

反乱革命運動軍の軍事力を背景にキシャサに向かって進撃を開始した。


反乱革命運動軍は合流し

ザイスタン解放民主勢力連合(AFDL)という組織が

ローラン・マ・ダーニを指導者として誕生した。


ローラン・マ・ダーニは、長年反政府運動を行ってきた人物であり、

AFDLの元となった3組織の一つ、人民革命党の長であった。


表向きはザイスタンの反乱であったが

ルワスタンはその編成に主要な役割を果たしていた。

戦争オブザーバーはルワスタン軍高官であり、

ルワスタン軍高官が、AFDLを指揮・編成し、

ルワスタン軍の軍人も加わっていた。



第一次ザイスタン戦争がザイスタンで勃発して

ザイスタン歴41年11月から42年5月まで戦争は続いた。


ザイスタン歴42年に勝者を決定させたのは

ザイスタン西部に隣接するアゴラの参戦である。



アゴラはザイスタン歴42年に入るまでは

傍観者に留まっていたが急遽参戦した。


その理由は


 オレ・サ・マーダー政権下のザイスタンでは

 アゴラの港経由でしか海外への海路は無く

 水産関連の食料は全てアゴラからの輸入。


 その状況を打破したいという思惑もあって

 アゴラ全面独立民族同盟(UNITA)を支援して

 アゴラでクーデターを成功した暁には海路が確保できる


という目論見をオレ・サ・マーダー政権が抱えていた事が

露見したからであった。


アゴラ政府はザイスタン反政府側に立って参戦

マーダー政権崩壊を目指すことになった。



AFDLは進撃中、国際社会に停戦の仲介を求める

声明を発表していた。


しかし、AFDLは停戦交渉に本腰を入れることは無く、

進撃に対する国際社会からの批難をかわし

望まぬ停戦を避けるために交渉していたにすぎなかった。



ザイスタン軍は弱体化しており

強大なAFDLとその支援者に対して有効な抵抗を行うことは出来ず

AFDL軍は進撃し、ザイスタン全土の約4分の3を制圧した。


ザイスタン歴42年5月17日AFDL軍はキシャサに入城し

マ・ダーニ議長は「ザイスタン民主共和国」の樹立と国家元首就任を宣言

オレ・サ・マーダー政権を崩壊させ、第一次ザイスタン戦争は終結した。



・・・



ザイスタン解放民主勢力連合の主力は


 ザイスタン東部に古くから在住していたサブ系住民であるヨソモーノ


 ルワスタンのコガメ大統領が送り込んだ協力者


だったが、打倒オレ・サ・マーダーを果たし

政権を奪取したローラン・マ・ダーニにとっては

両勢力とも権力を誇示されると好ましくない存在だったため

反感を隠す事など無く排除する方向へと向かった。



7月14日、ローラン・マ・ダーニは

ザイスタン政府を、ルワスタンの傀儡政権にしようとする目論見に

拒絶反応を起こして、ルワスタン外務高官や軍高官を国外追放した


ローラン・マ・ダーニは「反政府勢力にルワスタンが関与している」

とルワスタンを悪者にして国内勢力を取りまとめた。


その結果、オレ・サ・マーダー政権打倒に協力した経緯があるにも拘わらず、

ルワスタンは一転して打倒ローラン・マ・ダーニとなった。



第一次ザイスタン戦争終結の1年後、ザイスタン歴43年8月20日


新政権から弾きだされた反政府活動家が

ルワスタン支援により武装蜂起


第二次ザイスタン戦争が勃発した。



南部アフリコ開発共同体(SADC)へのローラン・マ・ダーニの軍事介入要請に

当時SADCで安全保障問題を担当したジンバブが応え、

主にジンバブの軍隊がローラン・マ・ダーニが率いる政府軍を支援した。


これにSADC参加5カ国も続いて軍事介入。

武器手配や、軍事訓練などの支援をして、内戦をあおって

こうして、周辺諸国の介入により、ザイスタン内戦は泥沼化していった。



ザイスタン歴44年7月、ザンビのルサにおいて

政府及び介入した5か国の間でルサ停戦協定が調印されたものの、

マ・ダーニ大統領は国連部隊の介入を拒否し、停戦は事実上無効化。



ザイスタン歴46年


1月16日、ローラン・マ・ダーニ大統領が護衛兵に撃たれ暗殺


1月26日、長男ジョゼフ・マ・ダーニが後任大統領に就任


10月15日、ジョゼフ・マ・ダーニ大統領は和平協定交渉を開始



ザイスタン歴47年


2月25日、戦争終結を目指す各派の対話が南アフリコのサンシテで再開


4月19日、サンシテ合意が締結されたが実質的な決裂に終わった。


8月、ムベ南アフリコ大統領の仲介により、対話は南アフリコのプレトリで再開


12月、プレトリ包括和平合意が成立して終戦。



アフリコ大戦(Great War of Africo)とも呼ばれる

第二次ザイスタン戦争は終結した。



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はぁあああああああああああああああ・・・・・しんど



べらぼうな量のデータから、絞り込む作業・・たーいへーん


膨大な量から無理やり絞り込んだから

色々と要因を削り過ぎたのが、人的要因分析に関しちゃ初心者な

自分とかの眼から見ても明らか・・


大幅に、やり直しだろうなあ・・ しんどーい


マ・ダーニ時代の作業、誰かに押し付けて逃げてぇえええ・・・


でも、駄目か、まあ、作業依頼が来たら頑張ろう。



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